この前楽団の練習があったのですが、現在楽団では2月の定期演奏会に向けての楽曲を決めている途中です。楽団の人がやりたい曲をどんどん吹いてその中で良い曲を選ぶというザックバランなシステムなのですが、その分様々な曲を吹けるのでそれはそれで楽しいですね。で、今回練習した曲はMercuryと言う曲でした。作曲者はJan Van der Roostです。実はこの曲、今回が初めてではなく私が中一の時に一度だけ演奏したことがありました。私が初めて楽器に触れたのも中一で、その頃はまともに音も出せない初心者だったので難しい曲はもちろん吹奏楽の面白さなんてものも良く分からない年頃でした。そんな私がある程度吹けるようになって初めて明確に壁として認識したのがこのMercuryでした。圧倒的な力強さのサウンド、それでいてノスタルジィ漂う中間の旋律、こんな曲があるんだと初めて聞いた時に惚れ込んだのは今でも覚えています。きっと吹奏楽を楽しいと感じたきっかけもこの曲だったんでしょうね。同時に楽譜の真っ黒さに驚いたのも印象深かったです。私は中一の時は実はTrombornを吹いていたのですが、当時のスキルではまず吹けなかった16分音符の波、スライドが追い付かなかったんです。それでも見せ場はたくさんありましたし何よりも惚れ込んだ曲でしたので練習が苦に感じませんでした。最後にはもう勢いで吹き切った気がします。そんな思い出の曲をまさかこの年で吹くことになるとは思いませんでした。しかもTubaでですからね。吹く楽器も年も変わってしまいましたが、あの時の思いはそう忘れないものですね。是非定期演奏会の曲として選ばれればと密かに期待しています。参考音源はこちらからどうぞ。