そんなダダ漏れなメロンブックスでまた気になるCDを買ってしまいました。その名も音楽ピューパとやさしい世界と言いまして、同人CDコーナーで何となく手に取ってしまった1枚です。実際、前情報も何もありませんでした。本当に、CDのジャケットとその不思議なタイトルだけに惹かれてしまったのです。まあ、私の財布がダダ漏れだったので勢いで買ったんでしょうね。普通だったらもう少し慎重になっているはずです。寮に帰って早速聞いてみました。中身としてはボーカル曲が7曲とBGMが5曲の構成で、そういう意味ではさほど珍しくはありませんでした。ですが、その楽曲はタイトルの通りやさしいという言葉がピッタリなものでした。まずボーカル曲ですが、長調の曲しかないのです。一見何ともない様な事を言っているようですが、最近のボーカル曲を聞いていると実は短調の曲ばかりなんですよね。長調の曲は基本的に切なさや寂しさのような印象を与えず純粋に楽しい気持ちにさせてくれます。短調の曲でも明るい曲はいくらでもありますが、短調であるがゆえに明るさの中に必ず引っかかる部分があるんです。それを深みと思う人が多いので、短調の曲の方が人気が出るんですね。そういう意味で、CDの曲の全てのボーカル曲が長調であるという事は意識しないでもない限り実に珍しいのです。なるほど、長調の曲はやさしさという解釈も割としっくりきますね。実に良い作業用BGMを見つける事が出来ました。ちなみに詳しく調べると作曲者のbassy(読み方はバッシュ)は前回紹介したBarbarian On The Grooveの元メンバーでした。何という偶然。これも不思議な縁だと思います。