徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

まどか☆マギカ

 …暑い。まだGW終わったばかりだというのに既に夏を感じさせる熱気です。やっぱり関東の夏には慣れませんね。地元の夏とは暑さのレベルが違います。今年は節電が重要課題ですので、如何に体力を保って乗り切るかが課題ですね。

・魔法少女まどか☆マギカ…★★★☆☆

 という訳で「魔法少女まどか☆マギカ」の感想でも書こうと思いますが、正直感想というよりもむしろこの作品がどうしてここまで爆発的な人気になったのかという事の方が気になっています。確かに面白かったです。これまでありそうな内容でありながら何気になかった内容でしたし、キャラ絵とシナリオと演出のアクの強さが絶妙に混じり合った奇作だと思います。にしてもこの盛り上がりはちょっと驚いています。そこで、魔法少女まどか☆マギカにおける各要素をしっかりと見据えながらこの爆発的な人気の理由を探り、自分なりの答えを考えてみました。ネタバレ必死ですが興味のある方は以下からどうぞ。

↓ 以下ネタバレ ↓

 まずはシナリオですが、最初は魔法少女になる事と叶えたい願いを叶える事の間で揺れ動く少女の物語でした。ですがそれが後半になるにつれ魂のあり方・願いと代償のバランス・幸福と不幸とは・地球の歴史や時空の概念など、話数を重ねていく中でどんどん内容が重くなりもはや一話や二話のほのぼのとした雰囲気には帰れなくなります。これはある意味視聴者を飽きさせず毎話毎話次回はどうなるのだろうと期待を持たせるギミックかもしれません。ですがそれ以上に大事な事は、どんどんこの魔法少女まどか☆マギカという作品の印象が変わっていき「これはこんなアニメだ」と一口に言う事が出来なくなることだと思います。ほのぼのとしていると言えばそうでもありますし、自分の願いと代償を考える人生観の物語と言えばそれも正解です。人によってとらえ方次第で魔法少女まどか☆マギカという作品の印象は様々に派生する可能性があるのが特徴だと思います。

 次にキャラクターですが、どのキャラクターも初登場時と最終話で印象がガラリと変わるかと思います。さやかは中の良い友達だったのが最後はソウルジェムが黒く染まるほど自分を失ってしまい、杏子は敵かと思いきやさやかを思いやる最後を迎え、マミは頼れる先輩だったのが突然の戦線離脱、ほむらは無愛想なキャラかと思えば今作一番の立役者であり、まどかに至っては概念の存在になってしまいました。ここまでキャラクター性が定まらない作品はそうあるものではありません。ですがそんな定まらないキャラクター性ですがシナリオ上矛盾はなく、最終的にどのシーンのどのキャラクターのどの性格でも視聴者は受け入れているでしょう。おどおどしているほむらも凛としているほむらも同じほむらである、そういう事です。そんな中で唯一最後までキャラクターが変わらなかったのがキュゥべぇです。人類の上位にある存在、そんな手の届かない存在であるからこそ徹底して変わらないキャラクター性、このキュゥべぇと人間のキャラ作りのギャップも実は考えられているのかと思っています。

 次に演出ですが、ご存じの通りシャフトということでいつもの紙芝居を見ているような概念的な世界の演出が多かったと思います。ですが、このシャフトのお家芸ですがこれをオリジナルアニメでやった事がミソなのではないかと思います。オリジナルアニメですので、世界観や雰囲気はもちろんアニメ上でしか知る事が出来ません。ですがそのアニメの世界が概念的な世界でしか表現されなければ、当然視聴者が魔法少女まどか☆マギカに対するイメージもそんな概念的なものから作り上げるしかありません。これはある意味100人いれば100人の世界観が存在すると言えると思います。さらに、第10話でほむらによって繰り返された世界が語られましたが、実は何周繰り返されたかとかまどかと具体的にどんなやり取りがあったかとかは最小限しか語られていないんですね。最終話でも概念の世界についてもそれ程表現されていません。つまり、このあたりに視聴者に想像させる余地をあえて用意したと言えるかもしれません。

 そのくせ第3話でマミさんが頭を喰われるシーンや、第11話でほむらの足がつぶれるシーンなどインパクトのあるシーンについてはハッキリと表現しています。このバランスも憎いですね。確実に全ての視聴者と意識や話題を共有できる部分を用意していますからね。そしてそれはキュゥべぇの徹底した悪役という配置や銃や爆撃が中心の戦闘シーンなども同類項だと思います。インパクトのある部分、負の部分だけ一貫して書く事で視聴者の意識を束ねる、これもミソになると思います。

 以上の点から考えまして、なぜ魔法少女まどか☆マギカがここまで流行ったのかをまとめようと思います。言ってしまえば、キャラクター・シナリオ・演出の曖昧さとインパクトシーン・キュゥべぇのキャラクターの一貫性のバランスだと思います。キャラクター・シナリオがどんどん変化していきこれはこれと一口に言う事が出来ないという事は、ある意味では視聴者の想像性を掻き立て自分だけの魔法少女まどか☆マギカを作る事が出来ます。これはその概念的な演出の効果もあり、実際に多くの同人誌が書かれておきながら「こんなアホな世界ありえないと言い切る事が出来ない。確かにこんなシナリオもあり得たかもしれない。」と納得せざるを得ない訳です。ここで大事なのは、公式が曖昧であるという事です。公式が曖昧ですので、その曖昧の幅では視聴者が何をしても間違いではないのです。だからこそ何の後ろめたさも無く同人活動が出来るともいえると思います。これはある意味「東方シリーズ」の爆発的な人気とも繋がるかもしれませんね。そして、そんな中でインパクトシーンをクッキリと表現しキュゥべぇのキャラクター性を一貫して表現する事で、ある程度の方向性のみを揃えています。ここで魔法少女まどか☆マギカという作品が多方面に拡散して収集がつかなくなる恐れを束ねているんですね。曖昧さと一貫性のバランス、これこそが魔法少女まどか☆マギカが爆発的に人気が出た理由だと思います。


↑ 以上ネタバレ ↑

 とまあそれらしく語ってみましたが、純粋にシナリオの虚淵玄・原画の蒼樹うめ・監督の新房昭之・音楽の梶浦由記という制作陣の持ち味を完全に出しておきながら、作品として1つにまとまっているという事実が爆発的な人気になった一番の理由かもしれません。しかもこれはオリジナルアニメです。制作段階で何も道しるべとする物が無い中でこのまとまり具合はもはや奇跡と言えるのかも知れません。その奇跡を実現させただけの「代償」としてのこの爆発的な人気、これこそまさに円環の理なのかも知れませんね。
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  1. 2011/05/09(月) 21:07:50|
  2. アニメ
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ビジュアルノベル部ソムリエ担当。
【ビジュアルノベル】同人多め
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