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徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

Fukushima 50

 今日は夜勤明け。雨の夜勤は準備が増えるので面倒くさいです。それでもやらなければいけない事はありますので確実にこなす事が大切ですね。

 先日ですけと、タイトルにあります通りFukushima 50という映画を見て来ました(公式HPはこちらからどうぞ)。実を言いますと、この映画の情報を得てから公開とほぼ同時に見に行こうと決めてました。実験核物理そのものが私が大学大学院で選考していた内容である事、原子力発電そのものに興味があったという事、そして実際の現場作業員の行動や事実を知りたかった事などが理由です。東日本大震災を振り返るにあたって、福島第一原子力発電所事故を欠くことは出来ません。地震による被害、津波による被害、そしてそれによって発生した原発による被害を描いたのが、今回映画化されたFukushima 50です。門田隆将著のノンフィクション書籍「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」を原作とした本作は、東日本大震災発生時に福島第一原子力発電所に残り続けた約50名の作業員にフォーカスを当てた内容となっております。私自身、福島第一原子力発電所事故については物理学を専攻していた事もありその動向は注目しておりました。科学的アプローチをNewtonから法整備や建設までの歴史などをジャーナリストの本から入手し、またメディアでどのような報道がされているかを見て来ました。それでも、実際に当時現場で作業を行っていた人たちの証言は分からず、今回それを知る良い機会だと思い見る事にしました。後ほど原作の方も読んでみようと思います。以後ネタバレになりますので続きを読むからどうぞ(反転でお願いします)。


 組織に属して仕事をしている以上、同じ方向を向かなければいけないのは当たり前です。それは勿論立場や所属に左右される事なく、今目の前で取り組んでいるそれぞれの課題がゆくゆくは組織の課題解決に繋がる事になります。今回であれば、放射性物質を外に拡散させない事が最大の目標でした。現場最前線の方は勿論、対策本部の方も本店の方も皆その想いは同じでした。ですが情報の錯綜とリアルタイムで変化していく情勢に、少しずつ各部署での齟齬が目立ち始めました。現場でしか知らない事を本店の人が知っている筈がありません。また、政府からの指示を現場の人が知っている筈がありません。少し考えればそれが当たり前の事だと分かるのですが、当時あの状況でそこまで落ち着いて行動出来る筈もありません。現場の人が一生懸命被害を最小限に留める様子を見れたのは良かったですがその対比として本店や政府の指示が的外れとして演出し敵として描いていたのは、真実かフィクションかは分かりませんが少なくとも現場目線ではこうだったんだろうなと思いました。

 福島第一原子力発電所事故の最悪のシナリオは、全ての原子炉が爆発して放射性物質がまき散らされる事でした。それは福島第一原子力発電所から半径250kmを放棄する事であり、日本の半分の土地が失われるという事です。そんな事、政府が容認するはずがありませんし本店も現場も同様です。ですが、その実現の為に人間が犠牲になってしまうのです。高レベルの放射線に晒されれば数時間と掛からずに命を落としてしまいます。死んでも構わないからやれ、そんな事口が裂けても言えないのです。それでも言わなければいけないのが政府であり本店でした。その辛さも分かるのですが、やはり現場目線に立てばそれが横暴に見えてしまいます。繰り返し言っておりますが、現場も分かっているのです。自分達がやらなければ日本が終わってしまう、そんな十字架を背負って仕事をしているという事を。それでも、自らの意思と誇りに掛けて仕事に向かうのと一方的に指示されて行うのは心持ちが全く違います。そんなどうしようもないジレンマを感じました。

 私は、今回の福島第一原子力発電所事故で悪い悪くないと語る事に意味は無いと思っております。ただ、純粋に当時の行動や状況を記録しそこから次の災害を防ぐ為に活かすしかないと思っております。現場の人は最大限の努力をしました。そして最大限の成果をあげました。それでも、福島第一原子力発電所から半径20kmは今もなお帰宅困難区域となっており、数多くの人が故郷を失った事実は変わらないのです。誰かに責任を取って欲しい気持ちも分かりますし、そうしないと自分の気持ちに折り合いが付かないというのも分かります。こればっかりは当事者でなければ分かりませんので何も言えませんが、少なくとも同じ事は繰り返してはいけないと思いました。例えば、今回の津波と同程度の津波が襲っても届かない位置に原発を建てる、非常用電源を地下に置かない、そんな感じなんだろうなと思います。まあ、一番の対策は原子力発電を止めるという事なんですけどね。これも過去に呼んだジャーナリストの本で知りましたが、そもそも日本の様な狭い土地しかない国は原子力発電所を作ってはいけなかったんですね。福島第一原子力発電所事故から9年が経ちましたが、あの日の教訓はどれだけ活かされているのでしょうか?それをこの映画では問うているのではないかと思いました。

 この映画は、自分の生い立ちや立場によって感じ方が様々なんだろうなと思いました。私も仕事柄こうした組織のひずみによるジレンマには心当たりがありますので、その点に痛いほど共感しました。今一度、自分の仕事に対する姿勢を律しなければと思いましたね。誇りを持って仕事をする事、それは間違いなく自分らしさの実現であり幸せの実現だと思っております。そして、その誇りが少しでも多くの人に伝わればと思いました。是非、多くの人に見て頂きたい作品でした。ありがとうございました。
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  1. 2020/03/10(火) 13:56:51|
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