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徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

天気の子 感想

 今日は、タイトルにあります通り天気の子公式HPはこちらからどうぞ)というアニメ映画を見てきました。3年前に大ヒットした君の名は。過去記事はこちらからどうぞ)を制作した新海誠氏の新作であり、再びあの美しいアニメーションが見れると話題となりました。

 実はTwitterで前情報を幾つか見てしまったのですが、残念ながらそこまで期待しない方が良いといった微妙な感想が多くありました。勿論人の感想を鵜呑みにするつもりはありませんが、程々の期待感を持って見に行く事にしました。結果として、想像よりは面白かったですが見終わった当初は何が言いたかったのか分からず暫く悩んでしまいました。今、ようやく整理出来てきましたのでその感想をネタバレ有りで書こうと思います。ご覧になりたい方は[天気の子 感想]の続きを読むからどうぞ。反転です。


 端的に言えば、あと15年若い時に見れば良かったなと思いました。この作品に登場する人物は、誰もが人生の中に不満と後悔を抱えており、夢でも良いからそれを解決したいと思っておりました。ですが、そんな奇跡のような事は普通起こりません。それこそ、今雨が降っている空模様を突然晴れにするようなものです。ですがそんな奇跡が起きてしまう、そしてその事を信じられる、この気持ちが天気の子を楽しむ上で大切だと思いました。

 主人公である帆高は、理想の光を求めて故郷である離島から家出しました。最後まで見て、別に帆高は現状の生活で困っているとか絶望しているとかそういった状況では無さそうでした。ただ退屈だったから、何となく不満だったから、そんな理由で家出して東京に夢を見たのです。陽菜もまた、母親が病気になり弟と2人で暮らす生活を送っておりました。せめてこんな雨だらけの生活を変えて欲しい、天気というどうしようもないものに対して夢を見たのです。その他の登場人物も同じでした。現実に対して夢を見る、別に特別な事ではありませんし普通の事です。しかし、その夢を叶えようとして無鉄砲に行動するのとしないのでは見方が変わってきます。

 私は正直、帆高の事を若いなと思ってしまいました。行き当たりばったりで、我が儘で、人に迷惑を掛けて、社会のルールから逃げる、これではとてもこの現代社会を生きていけません。遅かれ早かれ、故郷である離島に帰る事になります。そんな事すらわからず認めずただひたすらに逃げ続ける、残念ながら理解は出来ても共感は出来ませんでした。途中から、どんな事があっても最終的には一回離島には帰るんだろうなと思いました。流石にそうでもしないと、物語に落としどころが無くなってしまうと思ったからです。これが現実であり、全てが夢物語とはなりませんでした。

 ですが、この作品にはそんな夢物語を信じさせるものが沢山ありました。帆高を拾ってくれた須賀、偶然拾った銃、陽菜という天気を変える能力を持った女の子、まるで夢を叶えようとする帆高を応援しているかのようです。何よりも、天気という今の科学技術ではまず変える事が出来ないものを変える能力の時点で、完全に現実離れしております。結果として天気を変える能力を持つ事で代償を受けることになった陽菜ですが、最後の最後で再会する事が出来ました。これは、現実ではない夢を追い続けてそれを無理やりにでも達成してハッピーエンドにするために作られたプロットだと思っております。

 しかし作中ではこうも言っているのです。異常気象など所詮100年程度の統計、ここには800年の歴史がある、と。ずっと長雨が降り続き遂には夏なのに雪まで降った東京、まるで夢の様です。その後猛暑日になったものの一瞬にして雨に戻り水没してしまった東京、今の常識では信じられません。ですが、それもまた長い歴史の中では決して珍しくない事です。自分達が体験した事は現実ではあり得ない夢の様な事である。それもまた、大局的な視点を持てない浅い考えなんだなと思わせました。それもまた、帆高の若さを象徴しているかのように思えました。

 この作品を見て素直に感動した人、それがきっと正解です。逆に現実を見て白けてしまった人、それは800年の歴史を知っている気象神社の神主と同じなだけです。天気など、所詮は神様の気まぐれです。これまでの歴史の中で、きっと数多くの巫女が生まれそして人柱になっていったのだと思います。異常気象に見えても別に異常でも何でもなかったのです。そんな、視点を広く持ち想像力を持つ事で得られる物と失われる物がある、これがこの作品のテーマなのかなと思いました。
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  1. 2019/09/08(日) 20:53:06|
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