今日は楽団の練習日。先週かなり心が乱れていましたが、色々な人からお話聴いておおむね平穏を取り戻しました。
趣味が楽しめておりますので、殆ど問題ないと思います。今日も精一杯楽器を吹いてきます。
今回は最近読んだ本を紹介します。普段ビジネス書や理科の本が多い私にとって、こういう本を挟んでこそ
人生の楽しみが広がっていると思っております。
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昭和の怪物七つの謎 続 - 保阪正康
2019年4月に講談社現代新書で発売された本です。タイトルに
続とあります通り、この本は過去に発売された
昭和の怪物七つの謎の続編という位置づけになっております。続編となっておりますが、それぞれ
内容は独立しておりますのでこちらから先に読んで頂いても差し支えはありません。内容ですが、前作と同様
昭和を代表する方をピックアップし当時の時代背景を合わせて彼らの行動を考察しております。全体を通してみて、やっぱり昭和という時代は
戦争とは切っても切り離せないと思いました。時の首相や軍人・役人の行動原理は全て
戦争をどのように収束させるかという考えに基づいてました。自裁死を選ぶ事で社会に名前を残した三島由紀夫、必ず戦争しないという立場を譲らなかった田中角栄や後藤田正晴、他の方々も
戦争を巻き込み巻き込まれた方ばかりでした。戦争からの復興と発展、その考えはきっと誰もが変わらなかったと思います。それでも自分の出身や周りとの軋轢、何よりも
自身の体調など様々な要因が重なって今の歴史が出来ていると思っております。そんな、昭和を代表する人物のリアルな姿を読み取る事が出来ました。保阪正康氏の特徴は、やはり
実際に関係者と対面で話をしてリアルに会話をした実績が伝わるテキストだと思っております。やや私情が多い印象もありますが、それはこれだけ要人と会い
戦争について考えざるをえなかった保坂氏から滲み出た何かなのだろうなと思いました。魂を感じる一冊だと思いましたし、是非皆さんにも読んで頂きたいと思いました。オススメです。
世の中で起きてしまった事件や災害、それらが全ての人に少なからず影響を与えたのは言うまでもありません。繋がっていないようで繋がっている、そうして歴史は紡がれているのだなと感じました。
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- 2019/07/28(日) 10:39:35|
- 本
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