先週今週と仕事で必要な資格取得の為の講習で
東京に出てました。それも無事に終わりましたので明日からまた
通常業務になります。気が付けば11月も終わりそうです。もう年末なんですね。
今日も最近読んだ本を紹介します。この本の存在を知った時、
必ずや読まなければいけないと思いました。
クラシック音楽に少しでも関わりのある方は勿論、そうではない方にも非常に興味深い内容だと思います。
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小澤征爾さんと、音楽について話をする - 小澤 征爾、村上 春樹
2014年に新潮文庫で発売された本です。クラシック界において、
小澤征爾氏の名前を知らない方は恐らくいないと思います。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団といった世界的に有名な楽団で
首席指揮者として活躍し、その後日本で
新日本フィルハーモニー交響楽団を創立しております。
世界のオザワと呼ばれるのも納得の実績です。私自身
吹奏楽を趣味としておりますが、
オーケストラにはそこまで造詣がある訳ではありません。そういう意味でクラシックと小澤征爾氏の素晴らしさを語る事は出来ませんが、
日本人として教養として小澤征爾氏の事を知る事は
当たり前だと思っております。そんな小澤征爾氏と小説家である
村上春樹氏との対談をまとめたのが本書となっております。村上春樹氏も
世界的な小説家として知られております。ノーベル文学賞候補として毎年名前が上がる程の知名度です。そんな村上春樹氏は実は
音楽に対して深い造形を持っておりました。
クラシックからジャズまで幅広く聴いており、専門的な会話も出来ます。そんな2人が音楽について話をするのです。何を語るのか素直に興味がありました。対談は、形式的ではなく
好きな音楽を聴いたり飲食しながらマッタリと行われました。演奏を聴きながら
「あ、ここズレてる」「ここはこんな風に表現するんだ」とかそんな感じです。そして、そんな会話の中にお互いの
音楽観が滲み出てきます。音楽だけではなく
文章にもリズムがある、
エレベーター音楽になってしまったらもう終わり、
狂う事が大事、音楽は
ブーイングされても逃げようがない、そんな印象的な言葉が心に残っております。実際、クラシックの知識があると無いとで思うところは違うのだと思います。
音楽を文字で表現するだけでも、大変ですからね。それでも、私の様にクラシックに疎い人でも楽しむ事が出来ました。是非多くの人に読んでもらいたい一冊です。
この本を隅から隅まで楽しめる方、そういう方がきっと教養を持っている方なんだなと思いました。知識として音楽を知っているだけではなくそれを嗜んでいる、ちょっと憧れますね。
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- 2018/11/28(水) 23:27:48|
- 本
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