今日は楽団の練習日。昨日職場の人と
ワインの美味しいお店と
ハイボール専門店で飲んでたんですけど、おかげさまで午前中は半分死んでましたね。練習始まった時はもう回復してました。明日は本番で大阪に行ってきます。
今日も最近読んだ本を紹介します。今回は本屋さんの新刊コーナーに置いてあった本です。直観で面白そうと思い、一気に読んでみました。
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昭和の怪物七つの謎 - 保阪正康
2018年7月に講談社現代新書で発売された本です。自分の話ですが、高校時代は
地理が大好きで授業中も気が付いたら
地図帳ばかり眺めている程でした。ノートに書くのではなく、
地図帳をノート代わりにしていた程です。その反面日本史にはほとんど興味がなく、実際のところ
中学生レベルで止まっていると思います。ですが、大学を卒業し社会人になり、ここにきて今まで触れてこなかった日本史というものに少し興味が出て来ました。記号的に年表を覚えるのではなく、
当時の時代背景とそれに翻弄されつつも行動した
歴史上の人物の姿を見てみたい。そんな事を思うようになりました。だからこそ、この本で描かれている
太平洋戦争時代に名前が上がる人物の素顔を見てみたいと思ったんですね。この本は、ノンフィクション作家である
保阪正康氏が実際にゆかりのある人物と対話し史実を元にして、全部で
7つの章に分けて
6人の人物像について書いております。併せて、太平洋戦争時代の日本の気運、軍国主義としての立場、政治色などを織り交ぜて彼らの行動理念についても考察を広げております。当たり前ですが、
戦争を巡る時代に綺麗な話ばかりのはずがありませんでした。ここでいう綺麗とは、自分の信念に則って行動し達成するという事です。誰もが時代に翻弄され、人間に翻弄され、諸外国や国内に翻弄されております。それでも彼らの生き方から、今の日本国憲法の成り立ち、政治と金の動き、マスコミの報道などの裏側を見る事が出来ました。個人的に興味を惹かれたのは
石原莞爾氏の人物像、そして
渡辺和子氏の赦しの対象外のエピソードでした。石原莞爾氏については、まずもって勉強不足ですのでもっと関連書を読もうと思います。何しろ、
自分の地元の出身者ですからね。そして渡辺和子氏の人間らしい姿に震える想いでした。全体として
基本的な政治の知識と歴史の知識が無ければ本質を掴むことが出来ない内容です。これは、きっと将来もう一回読み直さなければいけないのだなと思いました。オススメです。
皆さんは地元の偉人の方をどれだけ知ってますか?私は、正直この年になって初めて知った方が沢山います。そういった視点で地元を見返してみると、面白いかも知れません。
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- 2018/11/17(土) 21:24:37|
- 本
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