FC2ブログ

徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

言壺

 今日まで2泊3日で会社の研修に行ってました。研修の様な実務から離れる場面って、気分転換になると同時に1つの物事に対して集中して考えを巡らせる良い機会だと思っております。今回も事前に質問事項や資料をまとめて臨みましたので、かなり身になった3日間だと思っております。

 今日は最近読んだ本を紹介します。自分は割と新書を読む傾向にあります。理由は、物語はビジュアルノベルで充分味わっているからだと思っております。そういう意味で、本で物語を読むのは久しぶりかも知れません。

言壺 - 神林 長平
2011年に発売されたSF小説です。読んだ切っ掛けですが、実はよく分かっていないんです。何故か自分のメモ帳に「言壺」という言葉が記録されていて、調べてみたらこの小説に行き当たりました。とりあえず昔の自分が何か意味を持ってメモったんだろうという事で、直観を信じて読んでみました。(後述:その後お知り合いの方との会話の中で話に挙がった事が分かりました)この作品では、全部で9つの言葉を巡る物語が収録されております。そして、その殆どに「ワーカム」と呼ばれる文章作成支援装置が関係しております。このワーカムが非常に有能でして、使用者の打ち込んだ言葉や文章からどんどん学習し、最終的には漠然としたイメージから的確な文章を生み出してしまうのです。頭の中で朧げに思っていた物、それを勝手に文章にしてくれるのですからこれ程楽なものは無いですね。加えて文章の校正もしてくれますので、今まで物書きが苦手だった人でも簡単に長編物語が書けそうです。ですけど、そう上手く事が運ぶはずがありませんね。この作品は小説家の主人公が書きたいと思っている「私を生んだのは姉だった」という言葉から始まり、最後までこの文章に振り回される事になります。ワーカムはこの文章を許しません。何故なら矛盾してるからです。ですけど主人公はどうしてもこの文章を書きたいのです。どうやったらこの文章を書けるのか。ワーカムとの戦いは様々な方向に飛び火していきます。言葉の在り方という物をよく考えさせられるシナリオだと思いました。他にも時代や場所を変えたエピソードもあり、そこではワーカムも様々な形態に変化しております。現代でもビッグデータを基にディープラーニングによってどんどんAIが進化しております。ワーカムが登場するのは、決して遠い未来ではないかも知れません。そして、ワーカムが登場した時そこに書かれている文章は自分が書いていると自信を持って言えるでしょうか?それは殆どワーカムが書いたのではないでしょうか?そんな不思議な気持ちになる事が出来る小説でした。物を書いた事がある人は是非読んでみて下さい。面白いです。

 小説は基本的に文字しかありませんので、想像力が大きな意味を持つと思っております。自分の頭の中で登場人物や場面を想像する、読んだ人の数だけ情景があると思うと面白いですね。
スポンサーサイト
  1. 2018/11/09(金) 23:06:10|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:0
<<鉄道博物館リニューアル | ホーム | デジゲー博2018>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mmsroom.blog67.fc2.com/tb.php/1805-43a4af47
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

M.M

Author:M.M
HPでビジュアルノベルのレビュー等を公開しております。
ビジュアルノベル部ソムリエ担当。
【ビジュアルノベル】同人多め
【DDR】元DP足紙さま?
【吹奏楽】楽器はTuba

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する