今日は普通の日勤。今週は珍しく
夜勤が一回もありません。朝出勤して夜帰る規則正しい生活を送っております。こういうリズムが取れている時に色々やりたい事を進めたいですね。
だいぶ前にフォロワーさんから勧められた本を読んだのですが、感想をまとめてませんでしたのでこのタイミングで紹介しようと思います。ここまで私の考えと一致する本は無いかも知れません。日頃自分が思っている事を代弁しているかのような1冊でした。
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科学的とはどういう意味か - 森博嗣
2011年に幻冬舎新書で出された新書です。タイトルを読むと「これから科学の講義を始めます」の様な印象を受けますが、具体的な科学の話が始まる訳ではありません。この本で言いたいことは
「世の中を科学的に見てみては如何でしょうか?」という提案でした。科学的というと難しく感じるかも知れません。ですが実際はそんな事はなく、
物事に対する思い込みを無くする、自分の目で確かめてみる、疑ってみて自分で考えてみる、といったプロセスの事を指します。この本の特徴として
「科学は楽しい」とか「科学を好きになろう」と一切言わない事ですね。科学が嫌いでも構わない、ただ物の見方を変えてみてはどうでしょうかと提案しているだけです。ある意味非常に低姿勢だと思いました。私のように根っから理科が好きな人間にしてみれば何のことはないと思います。ですが小学校の時から
算数が苦手という理由で文系への道を選んだ方には是非読んで頂きたいです。内容は全部で4つの章に分かれており、
「何故、科学から逃げようとするのか」「科学的というのはどういう方法か」「科学的であるにはどうすれば良いのか」「科学とともにあるという認識の大切さ」という構成となっております。そして章の中でさらに細かく2ページ程度のボリュームの小単元となっており、細切れに読めますので時間のない方でもコツコツ読めます。何よりも
章の最後にまとめを用意しているのが非常に丁寧ですね。専門的な用語もなく、中学生や高校生こそが自分の進路を決める上で読むべきかも知れません。時には文系と理系や科学と非科学といった対立構造を煽る部分もあり、そこに
著者の内情が見え隠れするのも面白いです。何れにしても私が日頃思っていることを完全に代弁しておりますので、自分が科学に対してどのように思っているのか知りたい方はぜひ読んでみてください。オススメです。
実はこの本を読み始めたのはCOMITIA122に行く途中の電車内だったのですが、帰りの電車内で既に読み終わってしまいましたからね。実質
1時間20分といったところでしょうか。全部で
200ページのボリュームですが、私のように速読に慣れていない人でも読めてしまうのは、この読みやすい構造と自分と考え方が合ったからなのでしょうね。
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- 2018/01/11(木) 20:36:55|
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