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徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

君の名は。感想

 今日は何もない休み。一昨日から三連休だったのですが、楽団の定期演奏会が近いので一昨日と昨日は一日練習でした。流石に2日連続でずっと楽器吹きっぱなしだと疲れますね。それでもいい具合に仕上がってきました。

 先日帰省したときですが、ちょうど地上波で君の名は。公式HPはこちらからどうぞ)が放送されるという事で見てみました。世の中的に非常に話題になった作品ですので、さてどんなものかと思い楽しみにしてました。以下感想をまとめてみましたけど、余りにもひどい(というよりも痛々しい)内容ですのでご覧になりたい方は[君の名は。感想]の続きを読むからどうぞ。反転です。

 「君の名は。」を見終わって率直に思ったこと、それは劣情と気持ち悪さと気恥ずかしさでした。なぜ気恥ずかしさを覚えたのか、その理由はこの「君の名は。」のシナリオ・設定・フェチズムといった要素の全てがあまりにも馴染み深かったからです。何に対して馴染み深いか、それはずばりビジュアルノベルです。世の中に流布している感動系ビジュアルノベル、それを新海誠のビジュアルで2時間に圧縮した作品、それが「君の名は。」だと思いました。だから気恥ずかしさを覚えたのです。この作品が世の中で大ヒットし、恋人と一緒に見たい映画等と称される事に、劣情と気恥ずかしさを覚えたのです。

 私が「君の名は。」を見るに当たって一番意識した点、それは何故世の中の圧倒的な支持を得ブームとなったのかを掴む事でした。公開当初からよく「感動した」「泣いた」「隣の人を大切にしたいと思った」「何度も見たい」「恋人と見るアニメ」という感想が聞こえました。その後話題が話題を呼びあっという間に全国的なブームとなりました。私としてもそこまで世の中を騒がせる作品であるのなら是非見てみたいとは思ってましたが、機会を逸してしまったので今回のテレビ放映はとてもいいタイミングでした。というよりも、「君の名は。」は事実として今の世の中に支持されるものですので、どんな展開でも厳粛に受け止めようとも思いました。冒頭からかなり真剣に見ました。ちょっとした伏線も見逃すまいと思い見ました。一字一句決して見逃すまいと思い、隅から隅まで見ようと決めてました。お陰さまで、この作品が伝えたかった事を裏も表も自分の言葉で語れそうです。

 この作品が取り扱っている要素は実に多くあります。学園・入れ替わり・コメディ・田舎・都会・伝承・宇宙・終末・時間移動・歴史改変・奇跡・絆、これだけの要素があるのですから誰かしらどこかはまる部分があるのは間違いありません。加えて前半で投げた伏線が綺麗に回収され、物語としてもハッピーエンドで終わっておりました。なるほど、これであれば確かに大ヒットになるのが分かる気がしました。気持ちよくなれるのが分かる気がしました。だからこそ、こういう作品が大ヒットする現状に気持ち悪さも覚えてしまいました。

 ハッキリ言って、こういうシナリオやプロットの作品は私の様なビジュアルノベルをプレイしている人間にしてみればもうお腹いっぱいだと思います。いわゆる感動系や泣きゲーとテイストが全く同じなんですもの。前半部分での登場人物の入れ替わりでキャラクターを印象付けます。中盤でヒロインの真実をたどり、実はもう生きていない事を知らせます。後半でそれを回避する為に奮闘し奇跡を起こし、町の人が死ぬことを回避します。そして主人公とヒロインが再会します。実に綺麗で感動するシナリオです。ましてやこれが新海誠氏の非常に美しいビジュアルで丁寧に表現されているのです。糸守の美しさ・東京のリアルさ・動きの細かさ、素晴らしかったです。素直に引き込まれました。

 だからこそ自分は思うんです。世の中にある感動系・泣きゲーのビジュアルノベルを全部新海誠がアニメでリメイクしたら、覇権が取れるんじゃないかと。こういうお約束な学園ファンタジーが世の中に受けるのなら、これ程ビジュアルノベルにとって得意な分野はありません。ちゃんとヒロインも主人公も丁寧に書き直し、構成を検討すれば絶対に受けます。当たります。それだけサブカル的な要素・コミック的な要素が強い作品であり、リアルさではなく新海誠が作り出すファンタジーを楽しむ事で十分な内容だと思いました。

 この作品は、きっと私の様なビジュアルノベルを嗜んでいる方とそうではない方ではだいぶ受ける印象が違うのだと思います。そして、この作品を気持ち悪いと見てしまった自分は、きっとマイノリティなんだと思います。世の中からは斜に構えた痛々しいやつに見えるのだと思います。ですが、それは仕方のない事です。何故なら、上でも書きましたけどこういう作品はビジュアルノベルの中にゴマンとあるのですから。もし私と同じような感覚を理解できる方がいたら、是非拍手してください。私も励みになります。

 一つ気になるとしたら、君の名は。のスタッフはこの作品が世の中的に受けると思って作ったのでしょうか?一部のオタクにしか受けない作品だと思わなかったのでしょうか?もし始めから世の中的に当たると思って公開したとしたら、もう私は拍手するしかないです。傍から見たら同人ゲームみたいな、自分たちが作りたいものを視聴者無視で詰め込んだような作品にも見えます。ですが、これが世の中の人達の心理を緻密に計算して作られたのだとしたら、もう見事と言うしかないです。

 最後、瀧と三葉は再会しました。あのような非現実的な経験をして、世界の歴史を改変してそこから運命的な再会をしました。でも、自分はふと思ったんです。この二人って、いつどの瞬間に惹かれあったんだろうって。奥寺に憧れていた瀧はいつの間に三葉に惹かれたのでしょう。三葉はいつの間に瀧に惹かれたのでしょう。もしかして、入れ替わりという状況に、時を越えた状況に、再び再会できた状況に、糸守の人たちを救えた状況に惹かれたんじゃないかと思うんです。だからこう思うんです。この二人、仮にこの後付き合ったとしても絶対に別れるよな、と。きっと、あの瞬間でめでたしめでたしで終わったから、大ヒットしたんだと思うんです。あそこで終わったから、君の名は。は学園ファンタジーになり得たのだと思います。多くの人に受けたのは事実です。ですけど、それはあくまで学園ファンタジーアニメとして受けたんだよなと信じております。これがリアルな恋愛物語で受けたのなら、もう私は立ち直れないですね。そんな事を思いました。

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  1. 2018/01/08(月) 11:21:05|
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HPでビジュアルノベルのレビュー等を公開しております。
ビジュアルノベル部ソムリエ担当。
【ビジュアルノベル】同人多め
【DDR】元DP足紙さま?
【吹奏楽】楽器はTuba

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