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徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

絶歌

 今日は普通の日勤。気が付けば今年もあと2週間で終わりです。年の瀬が近づいて色々な意味で忙しくなる時期ですが、体調に気をつけて締めくくりたいですね。

 今日はタイトルにある通りこの本についての感想を書こうと思います。読もう読もうと思っていてずっと放置していましたが、重い腰を上げてやっと読み終わりました。

絶歌 - 元少年A
 皆さんは神戸連続児童殺傷事件をご存知でしょうか。1997年の数か月に渡り複数の小学生が被害を受け、2名が死亡し3名が重軽傷を負った事件です。被害者の頭部が「声明文」とともに中学校の正門前に置かれている、地元の新聞社に「挑戦状」が郵送される、何よりも犯人が普通の中学生であった点が余りにも衝撃的だったと記憶しております。当時私も中学生でしたので、自分と同じ年代の人がこのような残虐な事件を起こすのか、と唯々驚いた記憶があります。犯人の中学生は少年Aと称され、その後の未成年の事件における代名詞的な扱いとなっていると思います。それだけ社会に与えた影響の大きい事件だけに、その少年Aが自分で筆を取った本が出るとは夢にも思いませんでした。手記が出ることそのものについての批判もありました。当然だと思います。それでも、この少年Aが何を考えているのか知りたい、これは本当だと思います。この本を少年Aが書いたのは32歳です。まさに自分と同い年のタイミングで何を語るのか、出来るだけ先入観を省いて読んでみました。

 内容は本当に元少年Aが自分の半生を振り返って思ったことや感じたことを生々しく書いているだけでした。特に感情を込めるわけでもなく、ただ淡々と事実だけが書かれてました。自分がどういう少年時代だったのか、何故人を殺したのか、それから何を考えて生きてきたのか、家族にどう思っているのか、遺族にどう思っているのか、そんな内情がストレートに書かれてました。そしてとても理解出来るものではありませんでした。むしろ理解なんてする必要がないのだと思いました。元少年Aに対する法的な断罪はもう終わっております。後は、気持ちの問題ですから。最後まで読み終わって自分が思ったこと、それは生きるという事です。少年Aは事件を起こした後、普通の人間が歩める生き方は出来なくなりました。普通どころか多くの人に後ろ指を指され仕事もまともに出来ず、文字通り地を這うような人生となりました。それでも、少年Aは生きているのです。少年Aが殺した2人の少年少女は、願っても生き返ることはありません。最後に書かれておりましたが、一日一日を精一杯生きることが少年Aに唯一出来る事なのだと思いました。生きる、その事が罪と言われる人生です。それでも生きなければいけない。地獄でもなんでも生きる。これから死ぬまで、少年Aはそのように生きていくんだろうなと思いました。そして、絶対に人を殺すことだけはしていけないんだなと思いました。

 本人の言葉は本当に重いですね。例えどんな罪を犯したとしても、逆に素晴らしい功績を残したとしても。人の言葉に耳を傾ける、それは聞き手にもそれなりの覚悟が必要なのかも知れません。
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  1. 2017/12/15(金) 19:19:39|
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