今日は普通の日勤。一気に寒くなって、もう冬の格好でないと外を出歩けないですね。東北でも雪が降ってるみたいですし、
年の瀬が近づいていると感じます。
昨日ですが、タイトルにあります通り
アンサンブルコンテスト(以下アンコン)に出場してきました。アンコンとは
3~8人の小編成での演奏によるコンテストです。指揮者がおらずお互いの呼吸のみで合わせますので、通常の大人数での合奏と比べてよりお互いの音楽を聴き合う事が大切になります。それは
たった1人欠けるだけで曲が崩壊する程です。そして、そんな編成が故にお互いの音楽性や性格が如実に表れてきます。
良いも悪いも全部ぶつかるんですね。この
緊張感とドロドロ感、それもまたアンコンの魅力だと思っております。社会人になってアンコンに出場するのは
今年で2回目でした。
昨年初めて出場したときもそれなりに練習しましたが、中々人が揃わずどこか不完全燃焼でした。
そしてそれは結果としてハッキリと現れてしまいました。だからこそ
今年は昨年よりも人数を減らし、加えて早めに結成して練習を積んできました。
練習は
週1回くらいの頻度で行ってきました。楽曲は昨年よりも
グレードの高い曲を選びました。始めは譜読みすらまともにできず、曲が通る事すらありませんでした。それでも個人練習を積み、少しずつ
曲らしいものが出来上がってきました。ですが、ここで終われば昨年と同じです。せめて
昨年よりは良い結果を残したい、それは全員の願いでした。そして曲が通り始めてからが本当のアンコンへ向けての練習でした。練習日程が中々合わなくて不満が出る事もありました。同じ場所が何度も成功せず苛立つこともありました。何よりも成果が目に見えない状況に少しずつ
暗澹たる空気が包んで行きました。3月後半から練習を始め、5月くらいまではそれなりに盛り上がっていたのに、8月くらいはかなり沈んだ感じでしたからね。今思えば、
あの時は誰も楽しんで吹いてなかったんじゃないかって思います。ですが、それを支えてくれたのは
アンコンメンバー以外の同じ楽団のメンバーでした。練習後にアンサンブルを聞いてくれたり、アドバイスをくれたり、応援してくれたりしました。
アンコンはアンコンメンバーだけで行っているのではない。そう思ったとき、もっとメンバーと曲に寄り添わなければと思いました。
特に
本番2週間前は平日も含めてガッツリ練習しました。それはそれまでの練習以上に意見をぶつけ合い、日に日に
曲に色がついていくのが分かりました。やっと、
アンサンブルが楽しいと思えてきました。それでもアンコンはコンテストですので
成績が付きます。自分たちが楽しければいいのであればアンコンに出る必要はありません。出る以上は良い成績を取りたい、その為の練習は継続しました。細かい音がズレる、リズムが安定しない、ハーモニーが濁る、結局のところ
最後の最後まで完璧な演奏は出来なかったと思っております。それでも、何度も何度も合わせてきた中で個々に成功したタイミングは確かにありました。そうであるのなら、その
個々に成功したタイミングを全て繋げ合わせればいい。そんな前向きな気持ちで本番に臨みました。
本番当日は昼くらいに集まって最後の調整を行いました。アンコンの会場についたのは本番の1時間前で、少し他団体の演奏を聞いてホールの感覚を感じてました。ちなみにアンコンは
1日で80前後の団体が演奏します。本番の時間は勿論、チューニングの時間や舞台袖待機の時間も厳格に決まっております。その為、一度チューニングが始まったらもうそこから本番までは流れるように進んでしまい、正直
緊張する間もなくステージに上ってました。それでも、演奏中は
これまでの練習の様子やメンバーとの葛藤が走馬灯の様に思い出されましたね。そしてそれは
楽譜にビッシリ書かれたメモにも如実に表れておりました。ここは息を伸ばして、ここは音量をキープして、ここはハッキリ鳴らして、そんな指示など今更見なくても覚えているのですが、
このメモの積み重ねがあってそれを全て発揮しての5分間でした。気が付けば演奏は終わってました。
今までで一番の演奏だったと思っております。中々仕事や趣味との両立で悩む事もありましたが、最後まで妥協しないでやりきって良かったと思いました。メンバーの皆さんに改めて感謝すると共に、応援してくれた楽団のメンバーやそれ以外のTwitterの皆さんにも感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、肝心の成績です。結果から言いまして、昨年よりも点数は高かったです。ですが、銅賞でした。昨年と同じ銅賞でした。正直「何で?」って思いました。後で自分達の録音を聞いても「銀賞は行けるか?」って思いました。でも行けませんでした。流石に凹みました。割とアンコンに比重を置いた半年だっただけに、この結果はショックでした。来年はどうしようか、ちょっと真面目に悩んでます。そして、意外とメンバーの中での温度感が違ってました。ある人は「結果はこうだけど自分達が良い演奏できたと思えばいいんじゃね?」と言ってました。早くも「来年もやるか!」と意気込んでる人もいました。正直、今回の銅賞という結果に何でここまで明るく振る舞えるんだろうと思ってしまいました。アンコンはコンテストです。成績が全てだと思っております。確かに点数は上がってました。でも銅賞じゃ同じですよ。昨年はショックでしたけどどこか納得してしまってました。ですけど、今年は流石に悔しいです。今でも何で銅賞なんだろうって疑問に思ってます。でもまあ、それだけ本気だったんですね。趣味の一つのはずなのに、これだけ凹めるのはある意味幸せなんでしょうか。メンバーに言いたかったです、「なんで笑ってられるの!?」って。あー、何で銅賞なんでしょうね。厳しいですね。辛い。
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- 2017/11/20(月) 22:48:33|
- 吹奏楽
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