・reAdvent - sakuzyo sakuzyo氏は同人音楽制作レーベルDiverse System(公式HPはこちらからどうぞ)に所属しているコンポーザです。BMSを中心としてテクノやハードコアなど多彩なジャンルの楽曲を提供しております。最近は色々な音楽ゲームでよく楽曲を見るようになり、DDRにも1曲収録されて嬉しく思っております。sakuzyo氏も様々なジャンルの楽曲を作られますが、最近はピアノやストリングスを中心としたクラシカルにEDMをミックスさせたような雰囲気の楽曲をよく見かける気がします。今回の新作であるreAdventも同様でして、全10曲のうち殆どにその傾向が見られました。どの曲も好きなのですが、とりわけお気に入りなのが2曲目のMonolith of Monologueという曲と9曲目のTrinityという曲ですね。どちらもBPM高めでスピード感がありながら、Monolith of Monologueはストリングス、Trinityはブラスを中心とした楽曲を使用しております。まさにsakuzyo氏お得意という感じでした。
・Crimson Raincoat - RaqesQue RaqesQue(読み方はラクエスク)さんはるーく氏とナツメサク氏という2人による創作サークルです。私は今回初めてRaqesQueさんの作品を手にとったのですが、切っ掛けはハードコア関係の楽曲を多く取り扱っているレーベルHARDCORE TANO*C(公式HPはこちらからどうぞ)のストアにあった事でした。始めは本当にハードコアなのか分からない程穏やかな雰囲気でしたが、全体を聞いていくうちに繰り返されるビートが確かにハードコアだなと思わせました。私がハードコアだと最初思えなかった理由、それは雨を連想させる透明感のある短調な曲が多かったからです。タイトルにあります通り、この作品のテーマは雨です。全部で10曲収録されておりますが、素直に明るい曲はなく不安や哀愁を感じさせる曲を中心に構成されております。個人的に好きな曲は9曲目の夕立と嘘と10曲目のRainy Days Never Stayですね。アルバムの最後2曲という事もあり、穏やかながらも未来への希望のようなものを感じ良い締めくくりに思えました。