先週今週と仕事で必要な資格取得の為の講習で
東京に出てました。それも無事に終わりましたので明日からまた
通常業務になります。気が付けば11月も終わりそうです。もう年末なんですね。
今日も最近読んだ本を紹介します。この本の存在を知った時、
必ずや読まなければいけないと思いました。
クラシック音楽に少しでも関わりのある方は勿論、そうではない方にも非常に興味深い内容だと思います。
・
小澤征爾さんと、音楽について話をする - 小澤 征爾、村上 春樹
2014年に新潮文庫で発売された本です。クラシック界において、
小澤征爾氏の名前を知らない方は恐らくいないと思います。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団といった世界的に有名な楽団で
首席指揮者として活躍し、その後日本で
新日本フィルハーモニー交響楽団を創立しております。
世界のオザワと呼ばれるのも納得の実績です。私自身
吹奏楽を趣味としておりますが、
オーケストラにはそこまで造詣がある訳ではありません。そういう意味でクラシックと小澤征爾氏の素晴らしさを語る事は出来ませんが、
日本人として教養として小澤征爾氏の事を知る事は
当たり前だと思っております。そんな小澤征爾氏と小説家である
村上春樹氏との対談をまとめたのが本書となっております。村上春樹氏も
世界的な小説家として知られております。ノーベル文学賞候補として毎年名前が上がる程の知名度です。そんな村上春樹氏は実は
音楽に対して深い造形を持っておりました。
クラシックからジャズまで幅広く聴いており、専門的な会話も出来ます。そんな2人が音楽について話をするのです。何を語るのか素直に興味がありました。対談は、形式的ではなく
好きな音楽を聴いたり飲食しながらマッタリと行われました。演奏を聴きながら
「あ、ここズレてる」「ここはこんな風に表現するんだ」とかそんな感じです。そして、そんな会話の中にお互いの
音楽観が滲み出てきます。音楽だけではなく
文章にもリズムがある、
エレベーター音楽になってしまったらもう終わり、
狂う事が大事、音楽は
ブーイングされても逃げようがない、そんな印象的な言葉が心に残っております。実際、クラシックの知識があると無いとで思うところは違うのだと思います。
音楽を文字で表現するだけでも、大変ですからね。それでも、私の様にクラシックに疎い人でも楽しむ事が出来ました。是非多くの人に読んでもらいたい一冊です。
この本を隅から隅まで楽しめる方、そういう方がきっと教養を持っている方なんだなと思いました。知識として音楽を知っているだけではなくそれを嗜んでいる、ちょっと憧れますね。
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- 2018/11/28(水) 23:27:48|
- 本
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今日はタイトルにあります通り
COMITIA126に行ってきました。もうCOMITIAに参加するのは
息するように当たり前になっている気がしますし、最近その事実がフォロワーやお知り合いの人達に感づかれている気がします。
COMITIA(
公式HPはこちらからどうぞ)についてもはやこの日記の中では説明不要なレベルですが、
創作オンリーの即売会です。二次創作は一切ありませんので、サークルさんが表現したいものをよりアピール出来ているように感じます。それは
本だけではなく、
ゲームや
音楽は勿論の事、
アクセサリーや
模型など本当に多岐にわたっております。そんな自分が表現したいものが自由に表現できている、そんな雰囲気が好きで毎回参加しております。そして、今回は割と
お知り合いの方々からのお使いが多かった気がします。もう完全に自分がCOMITIAに参加する前提で話振られてましたね。ちなみに、
お使いは割と良いものです。何故なら、
自分が知らないサークルさんを知る切っ掛けになるからです。東京のCOMITIAはどうしてもサークル数が多いですので、
全てのサークルを回る事はほぼ不可能です。それでも、自分が知らないだけで琴線に触れる作品を作るサークルさんは必ずある筈です。そんな、
ちょっとした切っ掛けになるのかなと思っております。実際、今回も
非常に美しく綺麗な画集を作られるサークルさんを知る事が出来ました。お使いが無かったら見つけられなかったですね。これからも
可能な限りお使いは受けようかなと思っております。そして、
即売会だからこそお会い出来る人がいてそんな方々をお話する事が出来ました。
サークルさんは勿論ですが、一般参加者の方でも
同人ゲームの島をうろついていると案外顔を合わせる事はあるんですね。ちょっとの時間でしたが、近況を話したり作品の感想を伝えられたり出来て良かったです。
11:00に国際展示場駅に到着して、
12:30くらいまでビッグサイトにいました。帰りは
SEAWEST(
公式HPはこちらからどうぞ)の
缶三郎さんとずっとお話してました。やっと、
C94に向けて作った
ビジュアルノベルをレビューするビジュアルノベル(
ふりーむ!様での紹介ページはこちらからどうぞ)のディスクをお渡しする事が出来ました。そんな感じで、一日好きな物に触れる事が出来ました。即売会に参加すると
元気をもらいますね。この調子で、C95まで頑張りたいと思います。今日お逢いした全ての皆さん、ありがとうございました。
これで今年の即売会は
C95を残すのみになります。まだC94の戦利品で自分が注目している作品をプレイしきれてませんので、出来るだけ消化していきたいですね。少し頑張ろうと思います。
- 2018/11/25(日) 18:25:52|
- イベント
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仕事で必要な資格取得の為の講習で東京に出て今日で4日目。祭日も土曜も変わらず開催されてますので全く曜日感覚がありませんね。ただ、
休みだと圧倒的に電車が空いてますのでこういうところで休みか平日が分かるんですね。
今回は久しぶりに音楽CDの記事を書きます。
C94が終わって幾つか紹介したのですが、まだまだ沢山積んでまして消化が進んでませんでした。そんなこんなでいつの間にか
M3-2018秋も終わってしまって、これはマズいという事で同じアーティストであれば一気に紹介してしまおうと思います。
・
Dragon Slayer 黒竜の騎士編 -
葉月ゆらC94で発売された作品です。タイトルの通り、どこか
RPGを彷彿させるような楽曲で構成されております。
アップテンポで軽快な曲、ちょっと
おどけたジャズ、
スローテンポで哀愁漂う曲、それらを含めて全てが
ドラゴンスレイヤーという主人公の歩みを連想させます。途中BGMのみの楽曲があるのですが、それこそがタイトルにもなっている「Dragon Slayer 黒竜の騎士編」という曲そのものであり、まるで
ボス戦のようなカッコよさがありました。基本的にスピード感のある楽曲が多いので、テンションを上げたいときに聞くのが良いかも知れません。葉月ゆら氏の
甘ったるいボイスと
シンセサイザーが効いたサウンドの融合を楽しんで下さい。
・
Sweet Halloween -
葉月ゆらM3-2018秋で発売された作品です。私にとって、
葉月ゆら氏と言えばハロウィンというイメージがあります。
ダークメルヘンの女王ですので、もうハロウィンは
鬼に金棒です。
おどけたサウンドの上で呟くように紡がれる葉月ゆら氏のボイスが癖になります。基本的にどの楽曲も
弾むようなリズムが特徴です。トリッキーなサウンドはまさにハロウィンそのもの、そしてそれ以上に
早口で歌う葉月ゆら氏の楽しそうな雰囲気が伝わってきます。こちらにもBGMのみの楽曲が2曲あるのですが、タイトルがそれぞれ
「trick」「treat」ですからね。しかも、個人的に一番お道化ているのが「treat」だと思いました。遊び心あるサウンドを楽しんで下さい。
実は、音楽の感想は苦手だったりします。理由は、ずばり音楽だからです。
音楽の感想を文字に起こすのは、大変な想像力が必要だと思います。
- 2018/11/23(金) 22:38:18|
- 音楽CD
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今日から2週間、仕事で必要な資格取得の為の講習で東京に出ます。私は普段通勤は徒歩のみなので電車に乗るのは久しぶりなのですが、あの
満員電車というものは凄まじいですね。毎日電車で通っている人、本当に尊敬します。
一昨日ですけど、吹奏楽の演奏会で
大阪に行ってました。毎年開催している演奏会で、
幾つかの楽団と合同で開催しているものです。このタイミングで久しぶりにお会い出来る方が沢山いますので、純粋に楽しみにしておりました。会場は毎年主宰する楽団で変えておりまして、今年は大阪だったという事です。
ここ最近定期的に名古屋や大阪に出向いていたのですが、その理由は全てこの演奏会の練習の為でした。毎回
17kgもあるTubaを背負って新幹線に乗るのは正直大変でしたが、遠くに行く事そのものが楽しいですし何よりも
合奏をする事が好きなのでTubaを背負うくらいの大変さは全然アリです。ノリとしては、そこまでガッツリという感じではなく
同窓会の様な雰囲気の演奏会でした。入場も無料ですし、こういう
プレイヤー同士楽しむ演奏会というのも久しぶりな気がします。それでも予想以上のお客さまが聴きにいらしてくれて、楽しかったという言葉も聴けて嬉しかったですね。ちなみに、
演奏会後の懇親会はもう大騒ぎですね。とにかく
どんちゃん騒ぎ、まあ毎年この時にしか会えない人同士が出会えばこうなるのも分かる気がします。懇親会の後は自分の楽団のメンバー中心に、他の楽団のメンバーも加えて二次会でした。自分はTubaを背負っており
深酒する訳にいきませんでしたので、二次会はずっと
ノンアルコールでしたね。それでも、
周りの人がお酒でほろ酔いになりながら楽しそうに話をしている様子を見るだけで楽しかったです。最終的に
23:00でホテルにチェックイン。翌日は
11:00に京都発ののぞみで東京に帰りました。私は
ガチ勢ではありませんので、こういう演奏会の方が好きかも知れません。様々な形の演奏会があっても良いと、そう思える2日間でした。
学生の頃は、恐らくほとんどの人は
コンクールに向けて楽器を吹いていたと思います。ガチ勢のそれですね。実際社会人になって楽器を辞めたという人の多くは、この
学生時代の向き合い方に疲れたというのが多いです。
自分に合った楽しみ方が出来る楽団は、きっと見つかると思いますしその時に再び楽器を復活出来たら嬉しいですね。
- 2018/11/20(火) 21:23:37|
- 吹奏楽、管弦楽
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今日は楽団の練習日。昨日職場の人と
ワインの美味しいお店と
ハイボール専門店で飲んでたんですけど、おかげさまで午前中は半分死んでましたね。練習始まった時はもう回復してました。明日は本番で大阪に行ってきます。
今日も最近読んだ本を紹介します。今回は本屋さんの新刊コーナーに置いてあった本です。直観で面白そうと思い、一気に読んでみました。
・
昭和の怪物七つの謎 - 保阪正康
2018年7月に講談社現代新書で発売された本です。自分の話ですが、高校時代は
地理が大好きで授業中も気が付いたら
地図帳ばかり眺めている程でした。ノートに書くのではなく、
地図帳をノート代わりにしていた程です。その反面日本史にはほとんど興味がなく、実際のところ
中学生レベルで止まっていると思います。ですが、大学を卒業し社会人になり、ここにきて今まで触れてこなかった日本史というものに少し興味が出て来ました。記号的に年表を覚えるのではなく、
当時の時代背景とそれに翻弄されつつも行動した
歴史上の人物の姿を見てみたい。そんな事を思うようになりました。だからこそ、この本で描かれている
太平洋戦争時代に名前が上がる人物の素顔を見てみたいと思ったんですね。この本は、ノンフィクション作家である
保阪正康氏が実際にゆかりのある人物と対話し史実を元にして、全部で
7つの章に分けて
6人の人物像について書いております。併せて、太平洋戦争時代の日本の気運、軍国主義としての立場、政治色などを織り交ぜて彼らの行動理念についても考察を広げております。当たり前ですが、
戦争を巡る時代に綺麗な話ばかりのはずがありませんでした。ここでいう綺麗とは、自分の信念に則って行動し達成するという事です。誰もが時代に翻弄され、人間に翻弄され、諸外国や国内に翻弄されております。それでも彼らの生き方から、今の日本国憲法の成り立ち、政治と金の動き、マスコミの報道などの裏側を見る事が出来ました。個人的に興味を惹かれたのは
石原莞爾氏の人物像、そして
渡辺和子氏の赦しの対象外のエピソードでした。石原莞爾氏については、まずもって勉強不足ですのでもっと関連書を読もうと思います。何しろ、
自分の地元の出身者ですからね。そして渡辺和子氏の人間らしい姿に震える想いでした。全体として
基本的な政治の知識と歴史の知識が無ければ本質を掴むことが出来ない内容です。これは、きっと将来もう一回読み直さなければいけないのだなと思いました。オススメです。
皆さんは地元の偉人の方をどれだけ知ってますか?私は、正直この年になって初めて知った方が沢山います。そういった視点で地元を見返してみると、面白いかも知れません。
- 2018/11/17(土) 21:24:37|
- 本
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今日は夜勤。夜勤があると次の日が非番になってくれるのは嬉しいんですけど、基本寝不足ですのでどうしてもモチベーションが下がってしまうのが悩みですね。
今日も最近読んだ本を紹介します。私は基本的に読む本は直観で選びます。本屋さんで新刊コーナーに並んでいてちょっと気になったらすぐ手に取ってしまいます。だからこそ、
人から勧められた本というのはある意味新しい視点を開拓してくれるのですごく有難いです。
・
なんとめでたいご臨終 - 小笠原 文雄
2017年6月に発売された本です。切っ掛けは私のお知り合いの方からおススメされた事です。皆さんは
ご臨終にどのような印象を持っているでしょうか。ご臨終は愛する家族と死を持って分かつという事、
悲しいという印象を持つ方が多いのでしょうか。ですけど、将来必ず悲しいお別れが待っていると思うよりは、
楽しいお別れが待っていると考えた方が楽しいと思いませんか?この本では、
終末医療に関わっている
小笠原文雄先生が自ら立ち会った患者さん達のご臨終の様子をリアルに描いております。全部で
40以上の事例の中で、それぞれの方にそれぞれの終末の形があるという事が語られております。小笠原先生が意識している事、それは
医者は医者の務めを果たせるのであれば果たす、そして
それが難しいと判断したら患者の希望を最優先にするという事です。例えば、抗がん剤はガンを治療する為に使われます。ですが、末期がんの患者を少しでも延命する為に抗がん剤を使う事はしないそうです。それよりも、
モルヒネを使って痛みを取ってあげる事に重点を置きます。その方が、患者の方の不安を取り除けるからです。そして、この本では終末を迎える患者さんに対して
様々な制度があり出来る事があるという事を伝えております。トータルヘルスプランナー(以下THP)という方を起点として在宅介護を行ってくれる制度、
PCAと呼ばれる患者自分の意思で痛み止めを打つことが出来る器具、患者や家族の意思で即日で退院できる
緊急退院という制度、こういったものを活用して少しでも本人にとって満足のいくご臨終を迎えて欲しいという想いが伝わりました。この本の中では
ぴんぴんころりという言葉がよく登場します。亡くなる直前まではぴんぴんしていて、亡くなるときはころりと逝くという意味です。呼吸器を付けられ肉体を殺さない為だけの延命措置は、ぴんぴんころりではありませんね。
人間の尊厳や
死という物に対してどのように向き合うのか。そして家族やTHPや医師や看護師の方とどれだけ理解を深める事が出来るのか。その事の大切さを学ぶことが出来ました。死は誰もが逃れる事が出来ません。死について考える事は、必ずや意味のある事だと思っております。
この本を読んで、
病は気からという言葉は本当なんだなと思いました。まずは自分自身が前向きな気持ちにならないと、治るものも治りませんね。
- 2018/11/15(木) 07:42:33|
- 本
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今日は楽団の練習日。来週本番がありまして、その関係で今週は練習回数がいつもより多めになっております。忙しいっちゃ忙しいんですけど、その分良い音が出せてる気がしますので悪くは無いですね。
そして昨日ですけど、タイトルにあります通り
鉄道博物館に行ってきました(
公式HPはこちらからどうぞ)。鉄道博物館とは、JR東日本が創立20周年記念事業として
埼玉県さいたま市に開館した博物館です。その名の通り鉄道に関する様々な展示がしてあり、
大人から子供まで楽しめる内容となっております。実は私、これまで鉄道博物館には
3度行っております。
1度目は就職して埼玉に引っ越す直前に友人と、2度目は就職してから
両親と、3度目は確か
4年前だった気がします。そういう意味で、実は割と鉄道博物館の中についてはよく知っております。ですが、今回行ったのには幾つか明確な理由がありました。1つは
知り合いの方との話の中で行ってみようとなった事、もう1つは
2018年7月5日にリニューアルして展示スペースが大幅に拡張された事です。この拡張された展示スペースですが、これまでの展示とは少しコンセプトが違っておりました。それは言ってしまえば
鉄道事業の裏の姿の紹介です。拡張スペースでは、主に
仕事ブース・歴史ブース・未来ブースと別れております。仕事ブースでは、
JR東日本の仕事の中身を紹介しておりました。
駅・車掌・運転士といったよく見る仕事から、
保線・電力・建築・信号といった
設備系の仕事まで余す事無く紹介しておりました。
実際の鉄道設備も展示してあり、個人的には結構踏み込んだ展示だなと思いました。素直に興味津々と見させて頂きました。歴史ブースでは、鉄道が誕生してから現在までの歴史を実際の設備を交えて紹介しておりました。これがかなり
マニアックでして、
レールや枕木の形状や種類から
どのように信号機が付くのかといったシステム面まで丁寧に展示されていました。そしてそれらが歴史と共に進歩していく様子が流れるように見れました。実際、ここだけで
2時間くらい使ってしまいましたからね。未来ブースでは、これからの鉄道の
モデル図が示されておりました。
タッチすら必要としない改札、
AIによる車と鉄道の融合など、新しい鉄道の形が紹介されておりました。この拡張スペースだけで既に
閉館30分前になってましたね。お知り合いの方の提案にも関わらず自分の方がテンション上がってみてしまいました。正直、
1日では全てじっくり見る事は出来ません。
大人1,300円ですが、それ以上の見どころがあると思います。場所も大宮駅からニューシャトルで3分と立地も良いですので、是非一度見てみては如何でしょうか。オススメです。
鉄道って、車両や時刻表だけではないんですね。
設備系の技術があってこそ今の高密度輸送が可能になっている、それを改めて確認する事が出来ました。
- 2018/11/11(日) 21:38:00|
- 日記
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今日まで
2泊3日で会社の研修に行ってました。研修の様な実務から離れる場面って、気分転換になると同時に
1つの物事に対して集中して考えを巡らせる良い機会だと思っております。今回も事前に質問事項や資料をまとめて臨みましたので、かなり身になった3日間だと思っております。
今日は最近読んだ本を紹介します。自分は割と新書を読む傾向にあります。理由は、物語はビジュアルノベルで充分味わっているからだと思っております。そういう意味で、本で物語を読むのは久しぶりかも知れません。
・
言壺 - 神林 長平
2011年に発売された
SF小説です。読んだ切っ掛けですが、実は
よく分かっていないんです。何故か自分のメモ帳に「言壺」という言葉が記録されていて、調べてみたらこの小説に行き当たりました。とりあえず昔の自分が何か意味を持ってメモったんだろうという事で、直観を信じて読んでみました。(後述:その後お知り合いの方との会話の中で話に挙がった事が分かりました)この作品では、全部で
9つの言葉を巡る物語が収録されております。そして、その殆どに
「ワーカム」と呼ばれる文章作成支援装置が関係しております。このワーカムが非常に有能でして、使用者の打ち込んだ言葉や文章からどんどん学習し、最終的には
漠然としたイメージから的確な文章を生み出してしまうのです。頭の中で朧げに思っていた物、それを勝手に文章にしてくれるのですからこれ程楽なものは無いですね。加えて文章の校正もしてくれますので、今まで物書きが苦手だった人でも簡単に長編物語が書けそうです。ですけど、そう上手く事が運ぶはずがありませんね。この作品は
小説家の主人公が書きたいと思っている
「私を生んだのは姉だった」という言葉から始まり、最後までこの文章に振り回される事になります。ワーカムはこの文章を許しません。何故なら
矛盾してるからです。ですけど主人公はどうしてもこの文章を書きたいのです。どうやったらこの文章を書けるのか。
ワーカムとの戦いは様々な方向に飛び火していきます。
言葉の在り方という物をよく考えさせられるシナリオだと思いました。他にも時代や場所を変えたエピソードもあり、そこではワーカムも様々な形態に変化しております。現代でもビッグデータを基に
ディープラーニングによってどんどんAIが進化しております。ワーカムが登場するのは、決して遠い未来ではないかも知れません。そして、ワーカムが登場した時
そこに書かれている文章は自分が書いていると自信を持って言えるでしょうか?それは殆どワーカムが書いたのではないでしょうか?そんな不思議な気持ちになる事が出来る小説でした。物を書いた事がある人は是非読んでみて下さい。面白いです。
小説は基本的に文字しかありませんので、想像力が大きな意味を持つと思っております。自分の頭の中で登場人物や場面を想像する、読んだ人の数だけ情景があると思うと面白いですね。
- 2018/11/09(金) 23:06:10|
- 本
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今日は普通の日勤。先週は水曜日から
まいてつの聖地巡礼に行ってましたので、昨日今日とやや仕事が溜まり気味でしたので地道に消化してました。明日から研修でまた暫く大宮を離れます。何だかんだでどこかに出かけてますね。
先週の日曜日ですが、タイトルにあります通り
デジゲー博2018というイベントに行ってきました(
公式HPはこちらからどうぞ)。これは
同人・インディーズゲームオンリーの即売会・展示会でして、今回で
6回目の開催となります。会場が
秋葉原UDXという都心のど真ん中ですので、行く気満々の人は勿論ちょっと立ち寄りたい人にも気軽に顔を出せます。私も
同人ビジュアルノベルが大好きですので、このデジゲー博も日程が合えば毎回参加しております。サークルさんの割合的にビジュアルノベルは少ないのですが、
10以上のビジュアルノベルのサークルさんが参加しており
知っているサークルさんもいましたので行かない理由はありませんでした。デジゲー博は何度か参加しているのですが、回を重ねるごとに
規模が大きく参加者も多くなっている印象です。特に今回は
4Fの会場が2分割されており、より大規模なゲームを出店するサークルさんが増えておりました。今や同人・インディーズでも
VRや
スマホ・Nintendo Switchといった媒体は当たり前ですからね。多種多様なゲームが見れて楽しかったです。今回も、今まで知らなかったビジュアルノベルのサークルさんの作品を手に取らせて頂きました。気のせいかも知れませんが、
デジゲー博で入手する作品は何故かお気に入り作品の割合が多い印象です。そもそものサークル数が少ないですので、じっくりとお話して吟味して手に取るからかも知れません。正味
40分程度の滞在でしたが、とても賑やかで楽しい雰囲気を感じる事が出来ました。また次回参加しようと思います。
デジゲー博くらいのイベントですと、正直サークルチェックの必要がないんですよね。全部回ればいいんですもの。そういう時に、知らないサークルさんや作品に出会えるのが何よりの喜びですね。
- 2018/11/06(火) 21:33:21|
- イベント
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先週ですが、タイトルにあります通り
まいてつの聖地巡礼に行ってきました。初めてゲームをプレイしてから是非一度は行っていたいと思っており、今回それが実現出来て嬉しかったです。
まいてつとは、
Loseという美少女ゲーム制作ブランドが2016年に発表した作品です(
公式HPはこちらからどうぞ)。私がこの作品に興味を持った切っ掛けは
E-moteによってヌルヌル動くキャラクターの演出でした。ですがその後調べてみたら、まいてつというタイトルの通り
鉄道をテーマとして扱っている事が分かり、また
熊本県人吉市を中心とした舞台が丁寧に取材されている事が分かりました。実際にプレイしてみて、E-moteによる演出・鉄道についての幅広い知識・人吉の魅力が伝わる内容でした。個人的には
ボーカル曲が大変気に入ってしまい、オープニング曲である
レイル・ロマネスク(
参考動画はこちらからどうぞ)やグランドオープニング曲である
未来行き☆列車(
参考動画はこちらからどうぞ)にはいたく惚れこんでおります。まいてつという作品を集約したようなボーカル曲、それが生まれる元になった舞台を丁寧に回りたいと思い、今回聖地巡礼を行いました。
聖地巡礼を行うにあたって必ず達成したい事が2つありました。1つは
人吉市の街並みを堪能する事、もう1つは
JR九州で運行しているSL人吉に乗る事です(
公式HPはこちらからどうぞ)。まいてつが人吉市を舞台としているという事で人吉市の街並みを堪能するのは当たり前なのですが、それ以上に
SL人吉という存在そのものがメインヒロインである
ハチロクそのものであります。この作品は
一度廃れた鉄道を復興させながら街を発展させていく物語であり、その象徴とも呼べるのがハチロクなのです。実際、JR九州も
10年前にこのSL人吉を復活させました。その物語性もまた、まいてつに通じるものがあります。その為、日程はとにかく
SL人吉に乗る事を基準に決めました。その後熊本に住んでいるお知り合いの方にお会いしたいと思い、最終的に
3泊4日の行程を組みました。3泊の巡礼は
花咲くいろは、
西暦2236年以来という事で、楽しむ事は勿論ですがミスなく回る事も大事な要素でした。
熊本という事で
羽田から飛行機で移動する事にしました。今回の聖地巡礼ですが、実は
8月後半から具体的に動き出しておりました。飛行機には
早割という特典がありますからね。2ヶ月前から予約してました。その後すぐに宿を手配しました。一日目は
熊本のお知り合いの方と飲むという事で
熊本市街地のビジネスホテルにしました。二日目と三日目は
人吉市にある老舗の旅館にしました。ホテルも旅館も特に決めはありませんでした。ネットで調べて、何となく評価が高くてそれなりの値段の場所にしました。結果として、両方とも素晴らしいお宿でした。後は、最終日に出発するSL人吉を予約しました。実は、
SL人吉の予約は1ヶ月前から始まるのですが、油断していて予約を忘れていました。気付いたのは出発の
3週間前、既に席は埋まってました。ですが絶対に
キャンセル待ちが出ると期待して毎日張り付き、たまたま空いた席を取る事が出来ました。これで準備は整いました。
1日目はお昼に羽田を出ました。熊本に着いたのは
15:00前で、そこからバスで熊本市へ向かいました。
16:00前にはチェックイン出来て、少し休んでから熊本市の街並みを見て回ってました。
復興中の熊本城とかも見れて良かったです。知り合いとは熊本市の繁華街である
通町筋にあるお店で飲みました。お店はお知り合いの方に探して頂きました。凄く接客が丁寧なお店で、気持ちよくお話出来て飲めましたね。その後はホテルに戻り、次の日に備えて直ぐに寝ました。と言いますのも、この日は
夜勤明けでしたのでいきなり疲れが襲い掛かってきたという感じでしたね。こんな感じで聖地巡礼が始まりました。
2日目は
10:00前にホテルチェックアウトして人吉に向かいました。今回の聖地巡礼で重要視した事に、
余裕あり過ぎるというレベルの余裕を持たせる事があります。わざと駅で
1時間乗り換え待ちしてみるとか、そんな感じです。理由は単純に余裕を持ったスケジュールを組む事と、
周りの景色をのんびり堪能する為でした。聖地巡礼って、目的の聖地を確認してはい終わりでは味気ないと思うんです。
シャトルランみたいな聖地巡礼では何一つその街の魅力や情緒が分かりません。聖地を確認するのは勿論、
街並みやお店、食べ物や人などにも良く触れて回ってました。最終的に人吉に到着したのは
13:00、まだチェックインには早かったのでそのまま
くま川鉄道(
公式HPはこちらからどうぞ)という第三セクター鉄道に乗って終点まで行きそのまま帰ってきました。勿論聖地ですからね。お宿にチェックインしたのは
17:30、創業100年以上の歴史を誇る
芳野旅館(
公式HPはこちらからどうぞ)という場所でして、正直その風情漂う雰囲気とお部屋作りに感動してしまいました。1日目のビジネスホテルとのギャップもそう思わせたのかも知れません。部屋でくつろぎ、温泉に入って3日目に供えました。
3日目は
8:00から行動開始しました。この日は
キャリーバックも宿に預けてますので歩き回れる唯一の日でもありました。まずは徹底的に人吉市街地を歩き回りました。人吉市は球磨川を中心とした歴史溢れる街です。
人吉城は日本の城100選にも選ばれておりますし、球磨川で育てられたお米を使った
球磨焼酎はこの地の特産です。他にも
青井阿蘇神社など1,000年以上の歴史を持つものもあれば、
鉄道ミュージアムや
SL館といった鉄道色溢れる場所もありました。一番面白かったのは球磨川を肌で感じられる
くま川下りでしたね(
公式HPはこちらからどうぞ)。船頭さんが解説してくれながら
約60分の舟下りを堪能しました。一通り聖地を周り人吉の観光地を周り、まだ時間がありましたので
銭湯でのんびり汗を流してました。そんな感じで歩きっぱなしの3日目でした。万歩計を見たら
30,000歩歩いてましたからね。かなり疲れましたが満足度の高い日でした。
4日目は最終日という事でSL人吉で帰るだけでした。ですが人吉駅発車が
14:38ですのでまだまだ時間はありました。その為3日目に行けなかった人吉市のスポットを回ってました。
10:00にチェックアウトし、そのままキャリーバックを転がしながら街を歩いてました。
球磨焼酎の工場を見学したり、実際に
試飲したりと、まだまだ見る場所は沢山ありましたね。
12:00になり、人吉駅に帰ってきました。調度駅前では
物産展を行っており、なんと
まいてつのグッズも販売してました。知らなかったのですが、
PS4版の発売に合わせて人吉でイベントをしていたみたいですね。道理でそこら中に
まいてつのチラシやポスターが貼ってあったわけです。そうしているうちに
SL人吉が入線してきました。そこからはずっと写真を撮ってました。初めて
転車台が回るところも見ました。私だけではなく沢山の人がハチロクを見てましたね。鉄道ファン、まいてつファン、様々な方がいたのだろうと思います。そしていよいよ人吉を離れました。
最後まで街の人が手を振っていたのが印象的でしたね。
17:14に熊本駅に到着し、そのまま空港に向かい、最終的に
23:40に大宮に帰ってきました。
という訳で駆け足でしたがまいてつ聖地巡礼でした。とにかく
人吉の人達の温かさと鉄道の人を楽しませる工夫が印象的でした。帰りたくない、それが正直な感想でした。ですけど、
日常をしっかりとこなしてこそ聖地巡礼は活きるのだと思います。まいてつで扱っていた
人と人が繋がる大切さと未来へ生きる事の意義を、自分達で体現しなければ行けませんね。また人吉に行く日を目指して、いつもの日常を生きていこうと思います。
レイル・ロマネスクから始まり
未来行き☆列車で終わる聖地巡礼でした。お世話になった全ての皆さん、ありがとうございました。
- 2018/11/05(月) 21:42:32|
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