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徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

蕎麦屋の常識・非常識

 今日は楽団の練習日。今週は帰省してましたのであっという間の一週間でした。明日はCOMITIA127ですので、土日もあっという間に過ぎそうです。

 今日も最近読んだ本を紹介します。今回も新書です。新書くらいですと2時間もあれば読めてしまうのが嬉しいですね。ちょっとした移動の時間で読めますので、調度良い暇つぶしになります。

蕎麦屋の常識・非常識 - 片山 虎之介
2012年に朝日新書で発売された本です。この本を買った切っ掛けは、前に大阪へ楽団の練習で遠征した時に泊まったホテルで何となくテレビを見ていた時にたまたま見かけた事です。その番組で美味しい蕎麦のゆで方のような企画をしてまして、その中でこの本を紹介しておりました。日本人にとって蕎麦は馴染み深い食べ物だと思います。そして、蕎麦を食べる時に一般的に常識とされる事柄は結構多いです。この本では、そんな蕎麦に纏わる常識・非常識を解説したり、蕎麦の歴史を解説したり、様々な有名店を通して色々な形の蕎麦屋さんを紹介したりしております。皆さんも聞いた事があると思います、「蕎麦は新蕎麦が美味しい」「蕎麦は三たてが美味しい」「蕎麦は噛むのではなく啜るのがマナーだ」果たしてこれらの常識は本当なのでしょうか?これらの常識を検討する為に、著者はソバ畑でソバの実が成るところから語っております。美味しい蕎麦を作る工程で大切な事、それは手を抜かない事だそうです。例えば、ソバの実は水捌けがよく寒暖差の大きい土地が適しているとの事です。そして、そんな絶好の土地で実ったソバの実を傷つけないように手作業で収穫するのが良いとの事です。ソバの実は中身が晒された瞬間から香りが抜けていきます。その時間を最大限短くする事が大切だからです。そして収穫されたソバの実を石臼でひき、その後すぐに打っていきます。ちなみに、ソバの実を石臼でひくタイミングは割と地方で差があるようです。収穫して直ぐのところ、2~3ヶ月待ってからひくところ、この辺りはお店によって変わるみたいです。その後ソバを茹でていよいよ蕎麦の完成です。この工程において、少しでも香りと風味を落とさない事が大切と蕎麦屋さんは誰もが口にします。そういう意味で、上で書いた常識は当たってる部分はあれど全てが正解とも限らないようです。実際、本書で紹介している様々なお蕎麦屋さんでその食べ方は全然違っております。それでも共通しているのは、香りを楽しむ事に思えました。美味しい蕎麦を提供するお店の見分け方、それは「盛り蕎麦」美味しいかどうかだそうです。一般的に、「盛り蕎麦」は茹でた蕎麦を冷水で締めたもので「ざるそば」はそれに海苔を乗せたものです。ですが、本来蕎麦の香りを楽しむうえで海苔は不要との事。勿論天ぷらなども蕎麦の香りを楽しむという観点では不要です。「盛り蕎麦」を売りとしているという事は蕎麦そのものを売りとしている事。これはとても参考になりました。本書ではそんな様々な蕎麦屋さんを写真を交えて紹介しております。日本人にとって馴染み深い蕎麦、是非その文化に触れてみては如何でしょうか。

 私が前に宇都宮で仕事をしていた時に日光蕎麦は時々食べていたのですが、美味しい蕎麦屋さんは確かに軒並み盛り蕎麦をメインとして量の種類が細かかった気がします。上で書いた事も割と当たっているんですかね。
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  1. 2019/02/16(土) 10:42:14|
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論破力

 今日から3日間程帰省します。この時期の日本海側は基本的に吹雪いてますので、毎回帰れるか帰れないかはなんですよね。天気予報を見ますと今のところ安定してますので、このまま行って欲しいです。

 今日も最近読んだ本を紹介します。前回前々回と比較的ページ数の多い本を紹介しましたので、今回は新書です。最近新刊コーナーに並んでましたので、見た事ある方も多いかも知れませんね。

論破力 - ひろゆき
2018年10月に朝日新書から発売された本です。タイトルを見て、正直狙いすぎとすら思ってしまいました。あの匿名掲示板2chの開設者であり、最近ではテレビやネットでも頻繁に顔を見る事が出来るひろゆき氏の本です。皆さんはひろゆき氏に対してどんな印象を持っているでしょうか。私は単純に「頭がきれる人」と思っております。何しろ2chを作った人ですからね。議論をしたら絶対に勝てないんだろうなと思っております。そして、ひろゆき氏は世の中から「論破王」と呼ばれているとの事です。それは、テレビでの振る舞いを見れば何となく分かります。言葉通り、ひろゆき氏が論で負ける様子を見た事が無いから論破王と呼ばれているのだと思います。相手に対して鮮やかに切り返していく様子に、皆さんも何かテクニックやコツがあるんじゃないかと思うと思います。この本では、自身の実体験などを交えてひろゆき氏がどんなスタンスで人と会話しているかなどについて書いております。最後まで読んで、私はどちらかと言えばテクニックよりも気持ちの在り方が大切だなと思いました。ひろゆき氏は、基本的に人から嫌われる事を怖がっておりません。勿論ゼロではないでしょうが、世の中全ての人から支持されるなどあり得ないと分かっているのです。だからこそ事実と感情を切り離して会話が出来る、ここがミソなのではないかと思っております。併せて、ひろゆき氏が持っているのは知識欲です。この人はどんな事を考えているんだろう、どんな事を話すんだろう、そんな事を想像しながら相手と話しています。決して、全ての相手を論破しようと思っていないようです。結果として論破されたと思うのであれば、それはその人の気の持ち様だという事です。人によっては理解できない理屈かも知れません。理解できても自分には真似できないと思うかも知れません。そういう人は、気にしなければ良いと思います。それでもひろゆき氏のような論破力が欲しければ、まずは自分のスタンスをハッキリさせる事が大切だと思いました。自分に自信を持つ事、事実と感情を切り分ける事、これが出来れば自ずと論破力は身に着くと思いました。

 人間には感情がありますので、議論で負けるとどうしても悔しいと思うと思います。それは同時に議論に勝った方も相手に悔しい想いを持たせてしまったと気付くという事です。こういう事を気にする人は、論破力を手に入れるのは難しいという事ですね。
  1. 2019/02/11(月) 09:24:35|
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残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

 今日は普通の日勤。明日はどうやらが降るみたいですが、よりによってそんな日に夜勤ですのでもうどうなる事やら。とりあえず風邪だけは引かないように頑張ります。

 今日も最近読んだ本を紹介します。ここ最近は厚めの本を読んでいるかも知れません。私は本でもビジュアルノベルでもボリュームのある物には中々手を出し難いんですけど、一度エンジンが掛かると一気に読めてしまったりしますね。

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する - エリック・バーカー (著)、竹中晃実 (訳)、橘玲 (監訳)
2017年10月に発売された本です。この本もまた、いつも本のやり取りをさせて頂いているお知り合いの方から貸して頂きました。監訳された橘玲氏の本はこれまでも何冊か読んできましたが、目を引くタイトルの通り非常に正論でぐうの音も出ない事を書いておりますのできっと今回の本も純粋に納得出来る内容が書かれているんだろうなと思っておりました。実際、その通りでした。この本では、世の中的に常識だと信じられている成功する法則を科学的に検証して真実か否かを洗い出しております。全ての事象に証拠を用意しておりますので、誰もが納得せざるを得ないと思います。内容は、全部で6つの章に分かれていてそれぞれで常識だと信じられている事柄を解きほぐしております。始めに事例を幾つか紹介し、それらを分析して最後に結論をそれに基づく行動指針を示しております。全ての章がこの構成となっておりますので、とても理解しやすくまた読み易いものとなっております。そして、改めて成功とは何かという事を考える切っ掛けとなりました。成功の基準は、人によって様々だと思います。それこそ、自分で決めなければいけません。世の中的に常識だと信じられている成功の法則、それらは全て誰かが勝手に決めた価値観に基づいていると思いました。実際、この本の中でも「良い人悪い人になるのではなく、自分を許せる人になろう」「自信を持つか持たないかではなく、まずは自分を思いやれる人になろう」と書いておりました。とても救われると思いましたし、優しいと思いました。そんな風に、自分を大切にする事から始める事が成功への鍵なのかなと思いました。その上で、ここに書かれている内容を実践してみれば必ずや自分だけの成功を手に入れる事が出来ると思います。この本は比較的ページ数が多く厚いですが、是非最後まで読んでみて欲しいです。この本を読むにあたって、気に触るあいつよりも成功しようとかそういう考えは持たない方が良いですね。他人と比べるといった相対的な成功ではなく自分だけの成功に至る方法を考えてみて下さい。

 橘玲氏の本は本当にタイトルがズルいですね。逆に、この内容でこのタイトルだったら本当に読んで欲しい方に届かないんじゃないかって思いましたからね。素直で純粋な人は、果たしてこの本を取ってくれるんでしょうかね。
  1. 2019/02/08(金) 20:30:45|
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失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

 今日は普通の日勤。昨日KINGDOM HEARTS IIIをプレイしていてアナと雪の女王のステージを終えたのですが、正直演出の凄さにちょっと泣きそうになってしまいました。PS4の技術もそうですが、それ以上にDisneyパートへのリスペクトを感じました。

 今日は最近読んだ本を紹介します。1月は割とイベントが多くて本の記事はあまり書いてきませんでしたが、それなりに冊数を積んでましたので少しずつ吐き出してみようと思います。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 - マシュー・サイド (著)、有枝 春 (訳)
2016年Discoverから発売された本です。読んだ切っ掛けは、いつも本のやり取りをさせて頂いているお知り合いの方から貸して頂きました。皆さんもこれまでの人生の中で失敗した事があると思いますし、その経験から次に活せる事が多々あったと思います。世の中的にも失敗から学べとは誰もが口にしますし、もはや当たり前の認識です。ですけど、実際に失敗からどのように学ぶかを体系的に理解しているでしょうか?失敗から学ぶとは、同じ事をしないという事だけでしょうか?この本では、様々な事例を通して失敗というものを科学しております。例えば、実際的に失敗と思われる事象でも、その事象の解釈を変えて失敗ではなかったとしてしまう事があります。医者が「最前の手を尽くしました」と一言言ってしまえば、医者以外の方は何も言う事は出来ないのです。他にも、情報の発信者と受信者の間で認識が不一致してしまう事もあります。自分はこういうつもりで言ったのでありそういうつもりで言ったのではない、よってこれは言った側(聞いた側)の失敗と切り縮めてしまうのです。どちらの事象も、大切なのは自分自身に問題があると言えるかどうかだと著者は言っております。自分を疑う事に、抵抗のある人はいると思います。それでも、事実をありのままに見つめる事なしに失敗は失敗成りえません。他にも、論理的に最高のものを作るよりもとりあえず作ってみてその結果からフィードバックする方が結果良い成果が生まれるというエピソードもありました。世の中はどうしても想定外の事が付きものですので、どれだけ理論を重ねても一発で最高のパフォーマンスを生み出すのは非常に困難です。だからこそ、小さな改善を積み重ねるというスピード感のほうが重宝される事もあります。この本の中で私が最も実践したいと思ったのは、事前検視と呼ばれる手法です。これは、計画している事柄に対して「失敗しました」と定義してそこから議論する方法です。全員でどうしたら失敗するかという事を予め議論する、そうする事で不測の事態を洗い出すのです。究極の失敗型アプローチと言っておりました。全体を通して繰り返し言っていたのは、失敗を悪と捉えないという事でした。どうしても、人は失敗した人を非難しがちです。ですが、失敗したくて失敗する人はいません。失敗には何かしらの原因がある、そう考えれば人を責めるのは全く非論理的であるという事です。それを、この本の中で沢山の事例を通して教えてくれました。先入観の怖さ、検証する事の大切さ、失敗してもやり抜く力の大切さ、そんな事を教えてくれる一冊でした。

 実際、私も今年行ってきた仕事の中で沢山失敗をしてきました。今は、それらを全てメモ帳で保存して誰もが見えるところに置いてあります。自分と、これからの人が同じ失敗をしない事を祈って。
  1. 2019/02/06(水) 22:04:41|
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定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?

 今日は夜勤明け。世の中的には年末に向けて盛り上がっておりますけど、仕事は普通に新年を迎えた先も見越して行っております。年末年始で仕事がチャラになれば、そんな良い事はないんですけどね。

 今日も最近読んだ本を紹介します。今回はお知り合いの方から勧められた一冊です。ある意味、現代社会において当たり前に感じている事柄にスポットを当てた内容です。

定刻発車 日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? - 三戸 祐子
2005年7月に発売された本です。特に都市圏に住んでいる方は当たり前のように感じていると思いますが。日本の鉄道は分単位で運行されそれが遅れる事は殆どありません。殆どありませんと言っても、時々発生する人身事故や台風・大雪による復旧は勿論発生します。そして、そんなたまに発生する輸送障害ですらたまにとは思わなくなるくらい日本の鉄道は正確無比だと思っております。本書では、どうして日本の鉄道は正確なのかという事を鉄道の歴史日本の文化に触れながら様々な視点で描いておりました。従来、日本人は時計を持つ習慣は無かったそうです。日本人が時計を持つ切っ掛けになったもの、それこそがまさに鉄道と言われております。時間になったら待ち人を待つことなく勝手に発車する鉄道、いつしか鉄道に合わせて私達人が動く社会へとなっておりました。そしてそれが日々の生活や社会にも浸透し、先が見通せる社会が実現しているのです。本書では、新宿駅という世界一利用者が多い駅の一日の中に今の日本社会を垣間見ている場面がありました。時間通りに入線する列車、降りる人を優先する乗客、整列乗車をする乗客、駅員の合図でドアを閉める車掌、それらの動作が予定調和の様に流れております。つまり、定刻発車を実現しているのは鉄道会社だけの努力ではなく社会の理解があってこそなのです。だからこそ、一度ダイヤが乱れた時に乗客は怒るのだと言います。「自分たちが協力しているのにどうなってるんだ!」という事ですね。2分半に1本の割合で走る山手線、それに何の不満があるのでしょうか?これこそが日本という社会と鉄道を示しているのかも知れません。他にも、定刻発車を実現しているシステム作り指令と呼ばれる部署や保線士と呼ばれる線路を補修する人達の様子など、専門的な内容も書かれておりました。最後には鉄道の未来とそれによって変わる日本の未来についても触れておりました。常に定刻発車を目指して運行してきた日本の鉄道、ですがそれは未来永劫続くのでしょうか?もしかしたら、時間通りで窮屈な車内よりも多少時間が乱れてもゆとりのある車内が求められる時代が来るのかも知れません。そんな社会や文化の変化に、きっと日本の鉄道は対応していくんだろうな。そんなことを思いました。面白かったです。

 実際のところ、遠くに出かける予定があるときに正確に時間を予測して生活できるってとてもありがたい事だと思っております。決して当たり前の事ではないのに、それを当たり前に感じさせてしまう鉄道会社の取り組みと社会の流れを考えさせられました。
  1. 2018/12/20(木) 23:31:09|
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日航機123便墜落最後の証言

 今日は夜勤明け。12月も後半に入り、グッと気温が下がって防寒対策しないと簡単に風邪ひいてしまうようです。大みそかに向けてイベントも沢山控えてますので、体調第一で頑張りたいですね。

 今日は最近読んだ本を紹介します。自分の日記の中で、本の記事を読み返してみると毎回ここに「読まなければいけないと思った」って書いている事に気付きました。それだけ衝動的に本を買っているという事かも知れません。そして、今日紹介している本もそんな衝動的に買った本です。

日航機123便墜落最後の証言 - 堀越 豊裕
2018年7月に発売された本です。1985年8月12日、東京(羽田)発大阪(伊丹)行の日本航空123便は群馬県多野郡上野村の高天原山の尾根(通称「御巣鷹の尾根」)に墜落し、乗員乗客合わせて524名中、520名が死亡するという大変痛ましい事故が起こりました。私自身事故が起きた当時は物心すらついておりませんので、直接事故当時の世の中の雰囲気という物は知りません。それでも、世界的にも例を見ない墜落事故という事でもちろん知っておりました。その後日本航空は、東京モノレール羽田空港線・整備場駅側に日本航空安全啓発センターを設立しました。私も一度このセンターを見学した事があり、事故機の生々しい姿や当時の時系列を見させて頂きました。改めて安全という物を考える切っ掛けになりましたが、事故から33年経過しても関係者にとってこれは過去の事故などではありません。その事を、この本から感じさせて頂きました。この本では、著者である堀越豊裕氏が自らの足で日本航空123便墜落事故の関係者を周り、事故について聞き取りを行いまとめた内容です。その範囲は大変広く、遺族や生存者の方々は勿論、アメリカのボーイング社の社員国家運輸安全委員会(以下NTSB)の方、日本のマスコミの関係者や過去に著書を出された方など多岐にわたっております。氏には「とにかく会える人にはすべて会おう」という気持ちがあり、それが本書の体系的に整理された内容を創り出していると思っております。内容は、日本航空123便墜落の技術的視点、当時の調査方法や救助の過程、その後の報道のされ方や裁判の過程など、氏が実際に目で見て耳で聞いた事をノンフィクション風に書いております。一番印象に感じたのは、日本人もアメリカ人も、誰一人自分たちの保身に走った人はいなかった事です。何が悪いのかを人のせいにする事は出来ます。ですが、誰もそれをしておりませんでした。誰もが、丁寧に事故の原因を追究し航空輸送の安全のために行動しておりました。それでも33年経過してまだくすぶっている理由、それは日本とアメリカの物事を裁く価値観の違いだと思っております。アメリカは、例えミスがあってもそこに悪意が無ければ裁かれません。つまり、民事訴訟です。ですが日本は、例えミスに悪意が無くても必ず一定の責任を取ります。つまり、刑事訴訟です。氏は、この点については是非日本はアメリカに学んでほしいと思っておりました。本の中では「うっかりミスを裁くとあるべき公平さが失われる」と言っておりました。何が言いたいのかといいますと、ミスを隠したり正確に伝えなくなるという事です。責任追及よりも原因究明とはよく聞きますが、それが日本では実現できない実情があります。後は、運命論・不条理という言葉も印象的でした。日本航空123便墜落事故が起きたのは運命だった、これを聴いて、怒る人は怒ると思います。整備不良が原因であり、それを運命などと言われたらたまったものではない。理解できます。ですけど、本の中では「運命とでも思わないとやっていけない」とも書かれてました。言葉の重さが違う、そう思いました。この本から感じるものは沢山あると思います。安全への考え方、物事に向かう姿勢、人生観、是非一度事故を振り返り考えてみては如何でしょうか。

 本当に引き込まれましたね。ジャーナリストという職業の人の執念と言いますか想いの強さを感じました。この本が氏の処女作という事ですが、まさに魂を込めて作り上げたという印象でした。
  1. 2018/12/18(火) 14:23:06|
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スラップ訴訟とは何か 裁判制度の悪用から言論の自由を守る

 今日は久しぶりに何もない休み。ここ一ヶ月半は楽団の練習や演奏会まいてつ聖地巡礼COMITIAなどの即売会、等々何だかんだで外に出る用事がありました。今日みたいな日こそ、一気にビジュアルノベル読むチャンスですね。

 今日も最近読んだ本を紹介します。私は本を読むときはとにかくジャンルを違えるように読んでおります。ビジネス書を読んだら、次は雑学だったり、若しくはエッセイだったり、といった感じですね。今回は裁判の本です。

スラップ訴訟とは何か 裁判制度の悪用から言論の自由を守る - 烏賀陽 弘道
2015年に現代人文社から出された本です。烏賀陽弘道氏の本を読むのはフェイクニュースの見分け方福島第一原発メルトダウンまでの50年 事故調査委員会も報道も素通りした未解明問題に続いて3冊目となります。非常に丁寧な取材と引き込むような文章が大変お気に入りで、この人の文章なら信じられると個人的にも好きな記者であります。そんな烏賀陽氏が今回テーマにしたのがスラップ訴訟というものです。皆さんはスラップ訴訟というものを知っているでしょうか?あまり聞きなじみが無いと思います。それもそのはずです。何故なら、日本の法律ではスラップ訴訟というものは存在しないからです。ですが、スラップ訴訟と同様の訴訟は幾つも起こされております。スラップ訴訟とは、憲法で保障されている権利を行使した人に対する民事訴訟の事です。これだけ言うとよく分かりませんが、簡単に言えば憲法上何も悪い事をしていないのにある日突然全く関係ない角度から訴えられるようなものです。例えば、マンションの建設に反対運動をしている住民に対して、通行妨害という名状で訴える事例がありました。この訴えに対して裁判所で何かしらの判決を出す訳ですが、この判決がマンション建設について何の解決にもならないのです。それでも、通行妨害という訴えを起こされたという事実は、マンション建設の反対運動を委縮させるのに十分な効力があります。このように、本題と関係ない訴訟を起こして相手に精神的苦痛を与えるのがスラップ訴訟の典型です。本の中では、日本における民事訴訟制度の不公平感についても触れておりました。日本は、言ってしまえば訴えたもの勝ちなのだそうです。訴えるのは非常に簡単、名状も要求する金額も自由に決めれます。そして、訴えられた人が自分の無罪を証明しなければいけないのです。訴えただけで簡単に相手に苦痛を与える事が出来る、これがアメリカに行けばスラップ訴訟という名前で守られます。皆さんも、もしかしたら明日突然誰かに訴えられるかもしれません。その時どのようにすればいいのか、一度スラップ訴訟について考えてみては如何でしょうか。非常におススメの一冊です。

 現代はSNSが発達してますので、本当突然どこから裁判を吹っ掛けられるか分からないとも言えると思います。たとえ貴方が余計な事を言わない様に意識していても、訴える側が難癖付ければそれが通るのが恐ろしいですね。
  1. 2018/12/08(土) 20:42:47|
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ヒキコモリ漂流記

 今日は夜勤明け。そして実に1ヶ月半ぶりのDDRをやってきました。久しぶり過ぎて踏めないんじゃないかって思ったんですけど、思ったよりも足が動いてくれて良かったです。何よりも、解禁情報知ってからずっと踏みたかったMAX 360参考動画はこちらからどうぞ)とシュレーディンガーの猫参考動画はこちらからどうぞ)が踏めたのが嬉しかったです。

 今日も最近読んだ本を紹介します。本屋の新刊コーナーで見つけて、衝動的に買ってしまった本です。何故か読まなければいけない、そんな予感を不思議と感じておりました。

ヒキコモリ漂流記 - 山田ルイ53世
2018年8月に発売された本です。正直な話、タイトルを見て嫌な予感がしました。自分の見たくない何かを見せてくれるのではないかと。そして、その予感は当たりました。この本は、髭男爵の名前で知られている芸人山田ルイ53世が自分の半生を振り返り書いたものです。タイトルにあります通り、著者は青年期の殆どを引き篭もって過ごしております。正直驚きました。芸人という人と触れ合い人を笑わせる仕事をしている人が、まさか引き篭もっていたとは思いませんでした。ですが、その半生を読んでみて何となくその理由が分かったと同時に、何かむずがゆい気持ちになってしまいました。著者が引き篭もってい理由、その殆どが自分への認識の勘違いありもしない世間体を気にしすぎた為でした。自分の事を神童だと思っていた著者、それは別に構わないと思います。ですけど、相手の気持ちを勝手に推し量ってしまったんですね。むしろ、相手の気持ちを確認する事を恐れていたのだと思います。人って、自分の中だけで答えのない思考を回転させると大体ネガティブに向かってしまいます。著者も家族に相談出来ず信頼も出来ず、自分一人で考えてしまってました。そして、この本を一躍有名にした言葉が「何も取り得が無い人間がただ生きていても、責められない社会」です。実際、自分がどんな生き方をしていても言う程周りは気にしていません。ですけど、周りは何も悪気はなく物を言うんですよね。噂、SNS、その場は現在多岐にわたっております。その軽口一つ一つに何も重みなどありはしないのに。それでも言われた本人は決して忘れる事はありません。自分も皆さんも、言葉に少し気を付ければそれで良いんだと思います。それが、責められない社会の実現に大切なのかなと思いました。全体的に暗いテンションでした。ですが、そんな人生も良いんじゃないかと思わせる内容でした。今は、読んで良かったと思っております。

 世間体というものは本当に厄介だと思います。誰かが明確に定義しているものではないのに、何となくこうしなければいけないと思わせてしまうのです。そんなありもしないルールに、どれだけの人が苦しんでいるのでしょうね。
  1. 2018/12/05(水) 20:53:36|
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小澤征爾さんと、音楽について話をする

 先週今週と仕事で必要な資格取得の為の講習で東京に出てました。それも無事に終わりましたので明日からまた通常業務になります。気が付けば11月も終わりそうです。もう年末なんですね。

 今日も最近読んだ本を紹介します。この本の存在を知った時、必ずや読まなければいけないと思いました。クラシック音楽に少しでも関わりのある方は勿論、そうではない方にも非常に興味深い内容だと思います。

小澤征爾さんと、音楽について話をする - 小澤 征爾、村上 春樹
2014年に新潮文庫で発売された本です。クラシック界において、小澤征爾氏の名前を知らない方は恐らくいないと思います。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団といった世界的に有名な楽団で首席指揮者として活躍し、その後日本で新日本フィルハーモニー交響楽団を創立しております。世界のオザワと呼ばれるのも納得の実績です。私自身吹奏楽を趣味としておりますが、オーケストラにはそこまで造詣がある訳ではありません。そういう意味でクラシックと小澤征爾氏の素晴らしさを語る事は出来ませんが、日本人として教養として小澤征爾氏の事を知る事は当たり前だと思っております。そんな小澤征爾氏と小説家である村上春樹氏との対談をまとめたのが本書となっております。村上春樹氏も世界的な小説家として知られております。ノーベル文学賞候補として毎年名前が上がる程の知名度です。そんな村上春樹氏は実は音楽に対して深い造形を持っておりました。クラシックからジャズまで幅広く聴いており、専門的な会話も出来ます。そんな2人が音楽について話をするのです。何を語るのか素直に興味がありました。対談は、形式的ではなく好きな音楽を聴いたり飲食しながらマッタリと行われました。演奏を聴きながら「あ、ここズレてる」「ここはこんな風に表現するんだ」とかそんな感じです。そして、そんな会話の中にお互いの音楽観が滲み出てきます。音楽だけではなく文章にもリズムがあるエレベーター音楽になってしまったらもう終わり、狂う事が大事、音楽はブーイングされても逃げようがない、そんな印象的な言葉が心に残っております。実際、クラシックの知識があると無いとで思うところは違うのだと思います。音楽を文字で表現するだけでも、大変ですからね。それでも、私の様にクラシックに疎い人でも楽しむ事が出来ました。是非多くの人に読んでもらいたい一冊です。

 この本を隅から隅まで楽しめる方、そういう方がきっと教養を持っている方なんだなと思いました。知識として音楽を知っているだけではなくそれを嗜んでいる、ちょっと憧れますね。
  1. 2018/11/28(水) 23:27:48|
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昭和の怪物七つの謎

 今日は楽団の練習日。昨日職場の人とワインの美味しいお店とハイボール専門店で飲んでたんですけど、おかげさまで午前中は半分死んでましたね。練習始まった時はもう回復してました。明日は本番で大阪に行ってきます。

 今日も最近読んだ本を紹介します。今回は本屋さんの新刊コーナーに置いてあった本です。直観で面白そうと思い、一気に読んでみました。

昭和の怪物七つの謎 - 保阪正康
2018年7月に講談社現代新書で発売された本です。自分の話ですが、高校時代は地理が大好きで授業中も気が付いたら地図帳ばかり眺めている程でした。ノートに書くのではなく、地図帳をノート代わりにしていた程です。その反面日本史にはほとんど興味がなく、実際のところ中学生レベルで止まっていると思います。ですが、大学を卒業し社会人になり、ここにきて今まで触れてこなかった日本史というものに少し興味が出て来ました。記号的に年表を覚えるのではなく、当時の時代背景とそれに翻弄されつつも行動した歴史上の人物の姿を見てみたい。そんな事を思うようになりました。だからこそ、この本で描かれている太平洋戦争時代に名前が上がる人物の素顔を見てみたいと思ったんですね。この本は、ノンフィクション作家である保阪正康氏が実際にゆかりのある人物と対話し史実を元にして、全部で7つの章に分けて6人の人物像について書いております。併せて、太平洋戦争時代の日本の気運、軍国主義としての立場、政治色などを織り交ぜて彼らの行動理念についても考察を広げております。当たり前ですが、戦争を巡る時代に綺麗な話ばかりのはずがありませんでした。ここでいう綺麗とは、自分の信念に則って行動し達成するという事です。誰もが時代に翻弄され、人間に翻弄され、諸外国や国内に翻弄されております。それでも彼らの生き方から、今の日本国憲法の成り立ち、政治と金の動き、マスコミの報道などの裏側を見る事が出来ました。個人的に興味を惹かれたのは石原莞爾氏の人物像、そして渡辺和子氏の赦しの対象外のエピソードでした。石原莞爾氏については、まずもって勉強不足ですのでもっと関連書を読もうと思います。何しろ、自分の地元の出身者ですからね。そして渡辺和子氏の人間らしい姿に震える想いでした。全体として基本的な政治の知識と歴史の知識が無ければ本質を掴むことが出来ない内容です。これは、きっと将来もう一回読み直さなければいけないのだなと思いました。オススメです。

 皆さんは地元の偉人の方をどれだけ知ってますか?私は、正直この年になって初めて知った方が沢山います。そういった視点で地元を見返してみると、面白いかも知れません。
  1. 2018/11/17(土) 21:24:37|
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プロフィール

M.M

Author:M.M
HPでビジュアルノベルのレビュー等を公開しております。
ビジュアルノベル部ソムリエ担当。
【ビジュアルノベル】同人多め
【DDR】元DP足紙さま?
【吹奏楽】楽器はTuba

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