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徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

気づいたら先頭に立っていた日本経済

 今日は楽団の練習日。なんですけど台風が近づいているのが心配ですね。今日はちょっと早めに練習切り上げるみたいですので、本降りになる前に引き篭もります。

 今回は最近読んだ本を紹介します。久しぶりの新書かも知れません。最近はやや厚い本を読んでましたので、ちょっと箸休めにビジネス書でも読んでみようと思いました。

気づいたら先頭に立っていた日本経済 - 吉崎達彦
2016年新潮新書で出版された本です。この本を読んだ切っ掛けは、最近この日記でもよく見るかも知れない職場の元上司から贈られた事です。気づいたら先頭に立っていた日本経済というタイトルの通り、この本で扱っているのは経済学です。ですが、内容はともかくテキストからは非常に庶民的な印象を受けました。著者である吉崎達彦氏の趣味はギャンブルです。そして好きな食べ物は二郎です。そんな自分が好きな物を一人称で書いたテキストが半分以上を占めております。そんな庶民的な切り口から、今の日本に必要であろう経済政策について記しておりました。氏はこれからの経済を回す為の鍵を遊びと称しておりました。遊びと言ってもギャンブルではありません。勿論ギャンブルも多少は含んでおりますが、ここで言う遊びとは観光・インバウンド・地方創生といったものです。戦後の高度経済成長から様々な物が成熟した現代です。それでも人々の心の中に残っているのは、子供の時に遊んだおもちゃ・ゲーム機です。また、現代はワークライフバランスという言葉が歩いている通り仕事と生活の両立を目指しております。勿論全ての人が趣味を持つべきと言っているのではありません。ですが、少なくともそういった遊びの部分にもっともっとフォーカスを定めて良いのではないかと氏は言っております。勤勉で真面目な気質の日本人です。ですがそれは仕事だけではなく遊びについても同様であるはずです。毎年の即売会の参加人数の上昇傾向はその表れに思えてなりません。そこに切り口を見出す、それだこれからの経済の発展に必ず意味を持つと、私も思ってしまいました。大変読みやすく親しみやすい内容でした。

 人って、自分の事は案外一番分からなかったりします。そしてそれは自分の会社とか、自分の国とかにも繋がると思います。日本が持つ良いところ、それは精いっぱい自信を持って宣伝して構わないと思いますね。
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  1. 2018/09/30(日) 08:45:37|
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最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常

 あっという間に今週が終わってしまった印象です。シルバーウイークという事で今週は火曜日から仕事で、その仕事も3日間は研修でしたので実務は今日だけでした。明日からまた3連休です。

 今回は最近読んだ本を紹介します。私の中であまり手を出さないジャンルだったのかも知れませんが、読み始めて一気に最後まで読破してしまいました。大変に興味深く面白かったです。

最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常 - 二宮敦人
2016年新潮社で出された本です。切っ掛けは楽団の後輩から教えてもらった事でした。皆さんは東京藝術大学を知ってますか?日本で唯一、国立の総合芸術大学です。実際のところ、私も名前くらいしか知らず完全に自分とは違う世界の大学なんだろうなと思ってました。芸術家、多くの人は彼らの事を天才と呼ぶと思います。あるいは奇人と呼ぶかもしれません。どちらにしても、非凡なものを持っている人達であり並大抵の努力ではなる事は出来ない存在だと思っていると思います。今回読んだこの本では、そんな藝大の人々のリアルな日常が紹介されてました。そして、上で書いた通り芸術家というのは間違いなく非凡であり並大抵の努力ではなれない存在だと確信しました。ですが、それは決して一般人には無理だとか選ばれた人しかなれないとかネガティブな意味ではありません。むしろ、藝大に在籍している彼らの姿は純粋にカッコいいのです。例えば、2,3歳の時からヴァイオリンやピアノを習い障害を捧げて藝大に来た人がいました。ですが、卒業と同時にヴァイオリンは止めてしまったのだそうです。全員が音楽が好きかと言えばそんな事はありませんでした。ですが、何故か音楽が頭から離れられないのだそうです。他にも、音楽に関係してこなかったのに突然藝大に入学した人もいました。その人は気の向くままに生きていたら藝大にいたそうです。学校に泊まり込みの人もいれば、一ヶ月全く顔を出さなかったり、毎日9時間練習したり、バイト代を全て楽器や工具や美術用品に使ったり、ホント様々な人が描かれておりました。彼ら全員に共通している事、それは本質的に芸術が好きだという事でした。好きでプロを目指す人、好きで何となく生きている人、芸術しか好きなものが無かった人、色々な人がいました。私には、彼ら彼女ら全員がカッコいいと思いました。羨ましいとも思いました。よく聞く言葉に「藝大行ってもそれで食べていけるの?」というものがあると思います。答えはきっと「分からない」だと思うんです。でも、それでも良いのかも知れません。何故なら、彼ら彼女らは今この瞬間好きな物に触れているのですから。そんな魅力あふれる人達の姿を見させて頂きました。芸術に関わったあらゆる人に読んで欲しいと思いました。超おススメです。

 芸術というものは、本当に不思議なものだと思います。正解も不正解もない、なのに何故か感動してしまうんです。いつの間に、私たち人間は芸術に取り込まれてしまったんでしょうね。
  1. 2018/09/21(金) 22:44:31|
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ライト、ついてますか

 今週は全部日勤で規則的な一週間です。それでも土日夜勤ですので、明日金曜日は休みです。平日の休みですので、やる事は決まってますね。

 今回も最近読んだ本を紹介します。前回紹介したエンジニアリング組織論への招待と同様、組織の問題に関する本です。それでも全く違うテイストで、新しい視点を与えてくれる内容でした。

ライト、ついてますか - ドナルド・C・ゴース、ジェラルド・M・ワインバーグ(著)、木村 泉(訳)
 1987年に共立出版社から出された本です。読んだ切っ掛けはお知り合いの方から教えてもらった事です。「ライト、ついてますか」この言葉が何かしらの比喩である事は間違いありませんが、そこにたどり着くまで長い時間が掛かりました。この本は問題発見をテーマにしております。注目するべきは、問題解決ではなく問題発見です。似た言葉に思えますが、その本質は全く違った方向を向いております。皆さんは、問題はどこからやってくるかと考えた事があるでしょうか?学生であれば、問題の殆どはテストや宿題かも知れませんね。では社会人にとっての問題は何でしょうか?例えば「事業が上手くいかない」…経営者であれば問題だと思います。ですが従業員であれば、会社を辞めればたちまち問題解決です。他には「道路が渋滞している」…車を使わなければ問題ありませんが、道路沿いに住んでいる方であれば車を使う使わない関係ありませんね。このように、この本では問題のそもそも論について目から鱗の事柄が書いてありました。そもそも何が問題なのか?そもそも誰にとっての問題なのか?そもそもこれは問題なのか?そもそもこれは解かなければいけないのか?今生きている社会において、私たちがどれだけ固定概念に捕らわれていてどれだけ思考停止しているのか気付けると思います。時折日本語訳が分かりにくくユーモアさを失っている部分もありますが、全体的にライトな感覚で読む事が出来ます。コメディたっぷりの事例と共に、問題とは何かについて今一度考えてみては如何でしょうか。最後に一言、あなたの頭の中にライト、ついてますか?

 今行っている仕事や事業って、ある程度は到達点が予測されていると思います。その方が無駄が無いからです。ですけど、この本で言っている事はそういったシナリオありきでは中々たどり着けない事柄だと思いました。視点を変えるとは、そういう事なんだなと思います。
  1. 2018/09/06(木) 23:04:35|
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エンジニアリング組織論への招待

 今日は夜勤明け。ここ最近は晴れてると真夏日なのに雨が降ると急に寒く感じるので体調管理が大変です。今日も割とボーっとしてて生産的な時間を過ごせませんでしたので、体優先で動こうと思います。

 今回も最近読んだ本を紹介します。久しぶりに、出会ってよかったと思える一冊でした。何かしらの組織に所属している人であれば、必ずや一読して欲しい内容ばかりでした。

エンジニアリング組織論への招待 - 広木 大地
 2018年に技術評論社より出版された本です。読んだ切っ掛けはお知り合いの方から教えてもらった事ですが、正直凄すぎるとしか言えないような内容でした。タイトルを見た第一印象ではエンジニアリングに切り縮めた内容なのかなと思いました。ですが、その中身は全ての組織や集団で動いている物に関わる内容でした。この本では、主に組織における不確実性というものにフォーカスを当てております。ここで言う不確実性というのは、例えば自分が何を目指しているのか、相手は何を考えているのか、情報のやり取りは出来ているのか、そのやり取りした情報はお互いの意図を汲み取っているのか、といったありとあらゆるものに関わってきます。ですが、だからと言って上司が部下に一字一句やる事を指示すればそれで大丈夫かと言ったらそうではありません。何故なら、そんな事は不可能だからです。例えば、従業員1,000人の会社があったとします。そこで、果たして社長は1,000人の1人1人に指示を出すでしょうか?そしてその進捗を1人1人確認するでしょうか?そんな事は出来ません。必ず指揮命令系統があり、そのなかである程度の自由を持たせて指示しております。大切なのは、出来るだけ自分と相手の持つ情報の非対称性を減らす事だと本書では言っております。上司だけが知っていて部下が知らない事を、部下は察する事は出来ません。当然、部下の成果に上司の知っている事が組み込まれる事もありません。もし部下に説明出来なければ、それも含めて上司が包み込む事が必要です。自由を持たせるという事は、そこに責任を持たせるという事です。ある程度部下の仕上がりが自分の意図と違っていても、大筋で合っていればそれで良いと上司が認める事です。他にも、この本の中では組織における不確実性を数式や図、事例を用いて丁寧に簡潔に記しておりました。300ページのボリュームのどこを切り取っても為になります。皆さんが仕事をしていて何となく上手くいかないなと思った事も、その答えのヒントがこの本には書かれていると思います。一般社員も管理者も社長も、是非一読して欲しい内容だと思いました。超オススメです。

 よく聞く話で、ダイエットに効果的なのは毎日体重計に乗る事だというものがあります。始めはそんな馬鹿なと思ってましたが、こんな眉唾な事ですらこの本では論理的に解き明かしているのです。本当、驚きの連続でした。
  1. 2018/08/29(水) 23:56:07|
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サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

 今日は夜勤明け。少し落ち着いたと思ったらまた猛暑がぶり返してきました。冷房が欠かせない気温ですね。こういう時に風邪を引きやすいですので皆さんお気をつけて。

 今回は最近読んだ本を紹介します。正直、今年読んだ本で一番興奮した本かも知れません。超大作であり、それでいて超ベストセラーになる理由が分かる気がしました。

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 - ユヴァル・ノア・ハラリ
2016年に河出書房新社で発売された本です。ここ1~2ヶ月くらいはずっとこの本を読んでました。サピエンス全史は上巻と下巻に分かれておりまして、全部合わせると約600ページにもなる内容です。加えて一ページ当たりの文字数も一般的な新書の倍以上あり、非常にボリュームがある事が分かると思います。ですが、その最初から最後までずっとワクワクしながら読む事が出来ました。何故なら、タイトルの通りサピエンスの全ての歴史を鮮やかに分かり易く描き切っているからです。サピエンスとは、ホモ・サピエンスの事です。ホモとはラテン語で人という意味であり、現在この地球に残っている種はサピエンスしかおりません。つまり、かつてはサピエンス以外の人類も存在したという事です。では何故他の人種は絶滅してしまったのでしょうか。この本では、その根本から丁寧に解説しております。石器時代のサピエンスとそれ以外の種の生活の違い、そしてその理由を分かり易く書いているのです。この本では、そうした石器時代を認知革命と称し、そこから農業革命人類の統一科学革命と大きな単元を振っております。この本を読めば、私達が何となく歴史で学んできた事、その知識が実に上澄みだったという事に気付けると思います。まさに目から鱗の連続でした。自分が常識だと思っていた事が、それすらも作らされた事だったんだなと思えるようになりました。そして、本書の最後ではサピエンスの未来についても触れておりました。AIが発達しテクノロジーが発達し情報が爆発的に増えている現在、これまでのサピエンスはもしかしたらいなくなってしまうかも知れないと著者は言っております。そして、その先に生まれる新サピエンスの持つ常識や文化は、きっと私達が想像できない何かで構成されると思います。それでも忘れてはいけない事、それは幸せの在り方だと著者は言っておりました。物が溢れ娯楽が溢れている現在、皆さんは幸せですか?中世や石器時代の人と比べて、確実に幸せだと言えますが?そうだと簡単に言えないと思います。そもそも、幸せとは何なのでしょうか?私たちは何を望んでいるのでしょうか?この答えが出た時、サピエンスは新サピエンスになれるのかも知れません。そんな、歴史と夢とロマンと幸せが詰まった本でした。科学をかじった事のある人は勿論、そうではない人でも是非読んで頂きたいです。いわゆる名著と呼ばれる本だと思います。

 確かな事実から積み上げ積み上げた結果生まれたこの事実、普段無意識だっただけに改めて認識すると体の奥底がくすぐられる感覚を覚えます。これが、サピエンスが今日まで生き残ってきた証拠なのでしょうか。
  1. 2018/08/22(水) 20:20:38|
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ADHDでよかった

 今日は夜勤明け。一気にC94でのスペースの準備とサークルチェックを進めてました。後は本当に出立の準備を整える位ですね。C94まであと4日

 今回は最近読んだ本を紹介します。正直、今年読んだ新書の中で一番良かった本かも知れません。現代に生きる全ての人に考えて欲しい内容です。

ADHDでよかった - 立入 勝義
2016年新潮新書で発売された本です。この本を手に取った理由、それはタイトルを見た瞬間にドキッとしたからです。ADHDとは、注意欠陥・多動性障害と呼ばれる発達障害の事を指します。皆さんもどこかしらでこの言葉を目にした事はあると思います。そして、ADHDについてどのような印象をお持ちでしょうか。私は正直、落ちこぼれや社会不適応という印象を持っておりました。人間には個性という物があり、様々な性格を持つからこそその人の魅力になっていると思っております。ですが、ADHDは個性という枠を外してしまうのです。言ってしまえば、病気です。あなたは、日頃付き合っている人がADHDと知った時、これまでと同じように振る舞えるでしょうか?少し考えると思います。それだけADHDとはデリケートな病気であり、社会問題として無視する事が出来ないものです。そんなADHDに対して「よかった」とこの著者は言っているのです。どういう意味が分かりませんでした。是非読んで確かめてみようと思いました。内容ですが、著者である立入勝義氏の赤裸々な半生が綴られておりました。集中力が無く落ち着きのない子供であった事、物事の優先順位が付けられない事、衝動的に物事を行ってしまう事、それら人には中々言いにくい事を語っておりました。そして、その上で自分自身がADHDであるという事をどうやって受け入れるかについて書いておりました。ADHDを受け入れる、これが一番の壁なのではないかと思います。何故なら、世の中的にまだADHDに対する理解が不足しているからです。後半では、ADHDに対する長所についても触れておりました。ADHDの人は一度はまったら一気に物事を進めますので、自分の好きな事に対して爆発的に成果を出す事が出来ます。世の中の著名なアーティストや科学者の多くもADHDだと言われております。ADHDは発達障害です。まずは、その事実を自分も周りも受け入れる事がスタートだと思いました。そして、その上て薬物療法などの対策を立てていく事が大切だと書いておりました。個性とADHDは明確に違います。ですが、ADHDだから悪いという事ではありません。まずはこの理解から始めていこうと思いました。

 科学が進歩し、これまで病気でなかったものが病気になったり迷信だと思っていたものが真実になったり、様々な常識が動いております。そのような今まで無かったものを受け入れる、ADHDが受け入れられる為にはそのような歩み寄りが大切なのかも知れません。
  1. 2018/08/06(月) 21:18:26|
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母親に、死んでほしい

 今日は夜勤明け。一昨日ミライコウシンというライブに行ってきましたので(過去記事はこちらからどうぞ)、今日はその振り返りも兼ねてDDRやってました。新曲や解禁曲も多数あって、だいぶ密度の濃いDDRになった気がします。おかげ様で、既に筋肉痛です。

 今日も最近読んだ本を紹介します。これはお知り合いの方から勧められた一冊です。誰もが他人事ではない、真実の記録が書かれております。

母親に、死んでほしい - NHKスペシャル取材班
2017年に新潮社で発売された本です。この本は2016年にNHKスペシャルで放送された『私は家族を殺した ~"介護殺人"当事者たちの告白~』をベースに著者が書き下ろしたものとなっております。「母親に、死んでほしい」、衝撃的なタイトルだと思います。ですが、その一方でどこか心の底で言いたかったセリフなのではないかとも思います。この本では介護殺人というものを扱っております。夫が妻を殺す、妻が夫を殺す、子供が親を殺す、そのような11の事例を紹介しそこから考えられる事をまとめております。介護殺人は何故起こるのか、介護という人を助ける行動からどうして殺人に繋がるのか、その根源的な疑問の答えを見つけるべくNHKのスタッフは非常に長く緻密な取材を行いました。殺人を犯し、裁判にかけられた方ばかりです。実刑を受けた方もいれば執行猶予を受けた方もいます。それでも、司法から何かしらの判決を受けたという事はそれだけで社会との繋がりを絶たれたと思わせます。そんな方々から真実を聞き出す、その大変さを伺う事が出来ました。最後まで一気に事例を読みました。正直思いました。介護の大変さは、その当事者でないと分からないと。何が大変で何が辛くて、何が原因で殺人に至ったのかは本人でないと分からないと。人と比べる事なんて、出来ないんだなと思いました。それでも、介護を行った期間、公的機関をどれだけ使用したか、家族の支援があったか、などの客観的な判断で判決は下ってしまいます。それは、人が人を裁く上で避けられない事だと思います。それでも、家族が介護をするべき、辛かったら声を挙げるべき、すぐに諦めないべき、人を殺すのは良くない、そんな固定概念に苦しめられている人がどれだけいるのだろうか。本の最後では、介護は受ける側だけではなく行う側にも寄り添うべきという一つの考えが提示されました。私は、そういった視点も含めてもっと当事者の気持ちを尊重するべきだと思いました。死にたかったら、死なせてやればいいと思うんです。何故なら、それが当人の望みなのですから。誰の為に介護をするのか、なぜ介護をするのか、そんな根本的な事を改めて考えてみる切っ掛けになりました。

 死んだら終わり、よく聞く言葉ですが遅かれ早かれ人は死にます。そうであるのなら、死に方くらい自分で選びたいと思うのはそんなに不思議な考えではないと思います。認知症になり自分が何者かも分からなくなった人、その人は自分の死に方を選べないんですね。
  1. 2018/07/31(火) 20:19:54|
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余計な一言

 今日は夜勤明け。暑いのは相変わらずですがそれ以上に不規則な勤務なのがちょっと忙しくしてます。それも昨日で終わりですので、ようやく規則正しい生活に戻れそうです。

 今日も最近読んだ本を紹介します。というよりも、最近読んだ本が溜まってきたのでこの辺りで一気に吐き出してしまいたいというのが本音です。最近は新潮新書の割合が増えている気がします。

余計な一言 - 齋藤 孝
2014年に新潮新書で出版された本です。この本を読んだ切っ掛けは、本屋で何となく本棚を眺めていて目に留まった事でした。著者である斎藤考氏は明治大学文学部に所属している教授です。氏の著書である「声に出して読みたい日本語」はベストセラーとなり、ここから氏の名前を知った方もいるのではないでしょうか。余計な一言、多くの人がドキッとしたのではないでしょうか。自分の言葉は相手に不快になっていないだろうか、あの人はなんであそこであんな事を言うのだろう、そんな一瞬の場面で人間関係が大きく変わってしまうのです。本書では、そんな余計な一言に気を付けなければいけない場面を、28の事例を通して紹介しております。どれもこれもウンウンと頷けるものであり、皆さん何となく心の中で感じていた事ばかりだと思います。ですが、その中で私が一際心が惹かれた事例がありました。それは「なぜそこで実名を出すのか」という単元です。ここでは、SNSなどで簡単に個人を誹謗中傷する事の危うさについて書いております。そして、その締めくくりとして著者は「SNSやレビューの中での批評から、その書き込み者の読解力や理解力が透けて見える」と言っております。痛快でしたね。私もビジュアルノベルのレビューを書いていて思うのですが、物事を書くときに分からない事は出来るだけ裏を取ります。日本語も使い方に自信が無ければ調べます。そのように、自分の書き込みや文章一つ一つに後悔の無いように気を使うのです。そして、作品のテーマを掴んでいるかという事には最新の注意を払います。ここで手を抜くという事は、レビュアーとしての私が死ぬという事です。何が言いたいのかと言いますと、著者は物事を批判するにしても肯定するにしても、そこに書き込み者の教養や誠意がにじみ出るのだからよく注意しなさいと言っているのです。それこそ、安易な言葉を使ってしまってはそれが余計な一言になってしまうのです。私が常日頃感じている事と同じ内容が書かれていてすごく安心しました。それと同時に、今後も手を抜くことなくレビューを続けていこうと思いました。他にも、様々なシチュエーションの事例が満載ですので、是非皆さんも読んでみて心当たりがあれば一つずつ意識してみては如何でしょうか。

 言葉には魂が宿る、これはその言葉を発した人の気持ちや想いだけではなく、その人そのものが見え隠れするという事なんだと思いました。細かいところまで気を付けて発言しようとしてはとても疲れてしまいますが、常日頃の思考に気を付けながら生きていかねばと思いました。
  1. 2018/07/24(火) 15:24:02|
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ホーキング、宇宙を語る

 今日は普通の日勤。先日C94のカタログを買ったら、本当に自分のブースが載ってました。こうして実際に書面で確認すると確かな実感が湧いてきますね。

 今回も最近読んだ本を紹介します。理科に関わってきた人であれば、必ずや読んで欲しい一冊です。むしろ、今まで読んでこなかった自分が恥ずかしい位ですね。

ホーキング、宇宙を語る - スティーヴン・W・ホーキング
1989年に早川書房で出版された作品を1995年に文庫本化されたものです。著者であるスティーヴン・W・ホーキング氏は理論物理学者です。皆さんもご存知の通り、ホーキング氏は2018年3月14日に亡くなっております。筋萎縮性側索硬化症という難病を患っておきながら、発病してから50年以上も長きに渡り宇宙のしくみについての研究を続けてこられました。特にブラックホールの特異点についてまとめた論文は世界に広まる事となり、この分野での第一人者として名を広める事となったのです。私も大学大学院と物理学を学んでおりましたが、宇宙物理学については殆ど知らずホーキング輻射やブラックホールについて多くを語る事は出来ません。それでも、ホーキング氏の名前は全ての物理学者の知るところとなり今でも宇宙物理学を研究する上で欠く事が出来ない人であります。そんなホーキング氏が一般人向けに宇宙物理学についてまとめたのが今回紹介しているホーキング、宇宙を語るです。この本の最大の特徴、それは数式を出来るだけ使わずに現代の宇宙論について語っている事です。そして、その文章が非常に情熱的という事です。ビックバンやブラックホールという言葉は多くの人が知っていると思います。ですが、その内容や意味を簡単でもいいので説明できるでしょうか?この本では、そういった理論的には難しい事を文章だけで記述しているのです。それも、ホーキング氏が語っている様子そのままに。そういう意味で、ホーキング氏の原文が素晴らしいのは勿論ですが同時に訳者である林一氏の功績も大変大きいと思っております。一氏が訳さなければ、ここまで日本で有名にならなかったのかも知れないのですから。この本が書かれたのは1989年です。まだニュートリノに質量がある事も分かっていない時代です。それでも、この本で予言している事は殆ど当たっているのです。理論物理学の可能性を感じる事が出来ました。まだ読んでいない方がおりましたら是非読んで頂きたいです。宇宙物理学の最前線と、ホーキング氏の魅力を存分に感じる事が出来ると思います。

 本当、情熱的な文章を読むとその人が本当にその事を好きなんだなという事が伝わります。そんな熱量に触れる事が出来るだけで嬉しくなりますね。
  1. 2018/07/20(金) 19:47:33|
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すごいインド

 今日は普通の日勤。今週は何故か会社関係の出張が重なって、色々なところに飛んでましたね。そして、出張があると大体飲み会になります。今日は本当久しぶりにお酒飲まなかった日ですね。

 今回は最近読んだ本を紹介します。これもまた、タイトルに惹かれて読んでみたいと思わせる一冊だと思います。シンプルな中に、何が書いてあるのか予測がつかないのが面白いですね。

すごいインド - サンジーヴ・スィンハ
2014年に新潮文庫で発売された本です。この本を読んだ切っ掛けは、私の職場の前の上司にオススメされた事です。前の上司とは半年くらい前から個人的に好きな本のやり取りをしておりました。今回紹介しているすごいインドは、4月中旬くらいのやり取りで教えて頂いた本です。インドは中国に続き世界2位の人口となっております。加えてヒンドゥー教などといった独自の文化を持っており、非常に特徴的です。ですが、皆さんが思っているインドのイメージは、果たして現代のインドの姿と合致しているでしょうか。多くの日本人は、インドの事を発展途上国と思っているかも知れません。事実そういった側面は持ち合わせております。ですが、それと同じくらいに先進的な部分も持ち合わせているのです。著者であるサンジーヴ・スィンハ氏は、インドの最高峰と言われているインド工科大学(以下IIT)を卒業しその後来日し現在に至っております。生まれてから現在まで長い間インドの事を見てきた氏が言うに、インドは色々な意味で非常に幅の広い国だそうです。例えば、都市部では日本のようにスマホを片手に持ったサラリーマンが普通に往来しております。世界の富裕層のうち何割かはインド人だそうです。一方、そんな都市部をリヤカーに野菜を入れた農民が歩いているのです。富裕層がいると同時に貧困層も確かにいる、格差という意味では日本以上です。そして、インド人は良くも悪くも個人主義だそうです。日本は学校でも会社でも組織で動く事を求められる機会が多いですが、インドは個人の実力が物を言いますので意思決定のスピードや決断力がとても意味を持ちます。その代わり団体で行動しようという気持ちがそこまで強くありませんので、インド人同士で協力するという事は少ないそうです。ですが、その個人力が現代のインドをIT大国に押し上げております。インド最高峰のIITはヒンディー語ではなく英語を使用します。その為、この大学に入る為にはヒンディー語と英語の2ヶ国語を話せる事が大前提です。その為、卒業後にアメリカに行く事に何も障害が無いのです。加えて個人主義ですので、自分が目指した方向に進むためならどこにでも向かいます。そういう意味で、日本とは交渉の方法もビジネスの進め方も様々です。ですが、少なくとも現代のインドが急速に成長している事は間違いありません。ヒンドゥー教やカレーのイメージ、数学のイメージと進んで、今やITや証券のイメージまで定着しつつあります。これから成長していく事間違い無しのインド、その本質を感じる事が出来た1冊でした。

 ちなみに、本の中には逆にインドにはない日本の良いところも書かれておりました。その代表例が根回しです。日本人の会議が活発に見えないのは、既に根回しが終わっているからです。インド人の著者から見るに、是非大切にしていきたい文化との事。そんな事も書いております。
  1. 2018/07/12(木) 21:39:19|
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プロフィール

M.M

Author:M.M
HPでビジュアルノベルのレビュー等を公開しております。
ビジュアルノベル部ソムリエ担当。
【ビジュアルノベル】同人多め
【DDR】元DP足紙さま?
【吹奏楽】楽器はTuba

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