徒然なるM.M

私ことM.Mの徒然ない日常を綴った日記

センスは知識からはじまる

 今日は夜勤明け。今日でやっと自分が抱えている仕事の一山を超えました。後はちょっとした残務処理だけ残ってますのでそれを淡々とこなすだけです。

 先日ファタモルライブ大阪に行ったという記事を書きましたが、移動中の新幹線内で何冊か気になっている本を読んでました。少し前にコーヒーが冷めないうちにという本を読んだのですがこれは行きの新幹線内ででして、帰りの新幹線内ではまた別の本を読んでました。

センスは知識からはじまる - 水野学
 2014年に朝日新聞出版で出された水野学著の一冊です。この本に出会った切っ掛けは本屋の新刊コーナーでたまたま見かけた事です。正直言って、タイトルを見た瞬間即決で購入しておりました。私が漠然と疑問に思っていたもの、それの答えが書いてあるかも知れないと思ったからです。皆さんは「センス」という言葉の意味をどのように理解しているでしょうか。辞書的な意味としては「五感」であり、転じて一般的には美的感覚感性といった意味として捉えていると思います。ですが実際のところセンスというものについてかなり漠然と言いますか曖昧に捉えているのではないでしょうか。センスが良い悪いとはよく言いますけど明確な定義がない、それが故に何を持ってセンスが良いのかが分からない。ひと握りの才能ある人だけが持ち合わせているものとして捉えがちです。ですがこの本ではセンスの意味を明確に定義し、どうしたらセンスの良い仕事が出来るかを提示しております。著者が定義するセンス、それは数値化できない事象を最適化することだそうです。例えば、流行のファッションがあったとしてもそれをそっくり真似しても自分がセンスよく見える訳ではありません。また会社で業績を上げるスキルを持っていても働きがいがあるかと言ったらそうとも言えません。何が言いたいのかと言いますと、世の中の物事は一概に数値化出来ない様々な要素が組み合わさっているという事です。だからこそ、そういった要素を見極め最適化する事がセンスの良さに繋がります。その為に著者が大切にしている事は知識を身につけることです。人間が「センスがいい」と思う背景には、その人が持つ感性だけではなく一般常識や世の中の風潮があります。言ってしまえば、ある程度統計を取ればセンスのないという事は絶対に回避出来るのです。そしてその為には様々な知識が必要であり、日々それを吸収していく事が大切だとしております。一般常識を知る、王道を知る、自分が興味なかった分野を知る、そしてその上で取捨選択する。この繰り返しがセンスの良い仕事を生み出すのだそうです。センスはひと握りの天才のものではない、だからと言って一朝一夕で身に付けられるものではない。日々の研鑽と努力によって身に付くという事を教えられました。センスに悩んでいる方、センスを諦めている方、センスとは何か気になる方に是非オススメです。

 この本を読んでみて、自分もまたセンスについて思い込みが先行していたんだなと思いました。そしてセンスを身に付ける努力を怠っていたんだなという事にも気づかされました。何事も知ってみるという事、その繰り返しがいつかセンスのある仕事に繋がればと思っております。
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  1. 2017/07/28(金) 17:23:35|
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コーヒーが冷めないうちに

 今日は何もない休み。平日の休みですのでDDRやってました。地味に7月初めてのDDRでしたが、それなりに足は動いてくれましたので良かったです。平日の休みは貴重ですのでスキあらばプレイしていきたいですね。

 先日ファタモルライブ大阪に行ったという記事を書きましたが、移動中の新幹線の中で何冊か気になった本を読んでましたので今回それを紹介しようと思います。小説です。

コーヒーが冷めないうちに - 川口俊和
 2015年にサンマーク出版で出された川口俊和著の小説です。この小説を初めて目にしたのは電車の中の広告でした。サンマーク出版は割と電車での広告に力を入れている印象で、人の目を引き付けるキャッチフレーズが特徴だと思っております。今回紹介しているコーヒーが冷めないうちにのキャッチフレーズは「4回泣けます」、これは全部で4つのエピソードがありそれぞれで泣かせてくれるとの事です。過去に戻る事が出来る喫茶店、でも様々な制約があり決して現実を変える事は出来ない、それでも戻りたい想いがある、こんなあらすじを見せられて「泣ける」と言われれば読んでみたくなるという物です。広告を見たときはそれで終わりでしたがその後本屋でたまたま目に留まったので読んでみる事にしました。感想ですが、結果として泣く事はありませんでした。ですがじんわりと心が温かくなるようなシナリオでした。泣けなかったのには明確な理由があります。ネタバレになりますので詳しくは書けませんが、言ってしまえば泣く理由が無かったんですよね。過去に戻る事が出来る喫茶店、でも現実を変える事は出来ない。では何が変わるのか?それは過去に戻った当事者たちの心の在り方です。事実は変わらなくても過去に戻る事で何か踏ん切りがつく、胸のつっかえが取れる、それによって今後の生き方が変わる、これって正直当人以外には見えませんし割とどうでも良い事です。全て当人の問題。他人が出来るのはその決断を見守る事。だから私は泣けませんでした。むしろ泣いてはいけないと思いました。出来るのは彼らを応援する事のみ。応援するのなら、泣き顔ではなく笑顔が一番です。泣きたい人にはこの本はおススメしません。何か温かい気持ちになりたい人におススメします。そんな一冊でした。

 紙媒体の本も、小説・新書・エッセイ・理工書など出来るだけ満遍なく読んでみたいと思いますね。どんな本にも著者の想いがあり伝えたい事がある、それを感じていきたいと思っております。
  1. 2017/07/21(金) 17:48:59|
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ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 昨日から明日まで世の中は3連休となっております。私も例に漏れず今日はこれからファタモルライブに参加する為に大阪に向かいます。久しぶりの大阪、もう行くだけで楽しみですね。

 今日は最近読んだ本で印象に残った1冊を紹介します。最近知り合いから勧められた本で、タイトルを聞いただけで読んでみたいと思った一冊です。

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく - 堀江貴文
 2013年に発売された一冊です。私がこの本に惹かれた理由、それは著者が堀江貴文氏だったからです。ホリエモンの相性でも知られ、当時は黎明期であったインターネット事業を手がけている株式会社ライブドアの代表取締役を務めた事で有名かと思います。皆さんもご存知の通り、氏は2006年に証券取引法違反容疑で逮捕されました。2013年に仮釈放されましたが、30代という時期の殆どを刑務所で過ごしたという事でまさに波乱万丈な人生だと思っております。そんな氏が仮釈放と同時に出版したのがこの「ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく」であり、ライブドア代表取締役から刑務所生活を経験した氏が何を語っているのが大変興味を持ち読ませて頂きました。端的に言えば、この本には氏の仕事に対する人生観がギッチリと詰まっておりました。それと同時に氏の半生信念として思っている事柄も書かれており、多かれ少なかれ教訓になるものでした。タイトルにあるゼロとは、文字通り全てを失った状態です。ですがここで氏が強調している事は「人は何を失ってもマイナスになる事はない、ゼロに戻るだけで再びスタートする事が出来る」という事でした。例え今勤めている会社をクビになっても、自分が起業した会社が倒産しても本人がダメになる訳ではない。大切なのはどんな状況でも今の自分にイチを足し続ける、その為に努力して一歩前に踏み出すという事だそうです。その事を氏は「働くこと」を通して伝えておりました。例えば、皆さんは「宝くじで5億円当たったら仕事を辞めますか?」という問いにどう答えるでしょうか。氏はここにイチを足すことの意味を見出せると言っておりました。仕事を辞めると答える人は仕事が嫌いな人、仕事をお金を稼ぐ手段にしているだけの人です。仕事を通して自分を成長させたり人間関係を広げようとしている人ではないそうです。大切なのはお金の為に仕事をするのではなく自分の為に仕事をすること、それを強調しておりました。ここだけ読むと「何を理想論を言ってるんだ」と思うかも知れません。「ただの意識高い系じゃないか」と思う人もいるでしょう。ですが、ライブドア代表取締役から一度全てを失った氏が再びイチを足し続ける人生を送っているからこそ、この言葉に響くものを感じました。言ってしまえば、この本を読んで堀江貴文氏の事が好きになりました。私の日記の文章では何も心に響かなくても、堀江貴文氏の文章を読めば必ずや心に響くものがあると思います。それだけの力がこの本にはありました。本当の意味での一歩前に踏み出すという事、人間はそう簡単に潰れないという事、未来は希望しかないという事、それらを信じれる気になりました。オススメです。

 今回この本を読んでみて、こういった世の中で成功している人の本はどんなものであれ読んでみるべきだと思いました。本にはその人の人生観が多かれ少なかれ詰まっております。それに手軽に触れることが出来る、とても嬉しい事だと思います。
  1. 2017/07/16(日) 08:22:46|
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理科系の作文技術

 今日は普通の日勤。ここ最近は夜勤含め現場仕事が多かったので今日は所内で書類整理やってました。やるべきタイミングでやるべき事を進めるのが効率良いですね。

 今日は最近読んだ本で印象に残った1冊を紹介します。私が定期的に読んでいる日本語や文章について書かれている本の1冊です。

理科系の作文技術 - 木下是雄
 1981年に中公文庫で発売された新書です。タイトルの通り理科系の研究者や学生向けに書かれた本で、主に論文やレポートの書き方について細かく記載しております。正直な話、学生時代に読んでおくべきだったと思っております。それでも現在理科系の研究や仕事をしていないからといって読む必要がない本か、と言ったらそんな事はありませんでした。この本で大切にしている事は「読む相手の事を考え、分かりやすく明快に書き上げる事」です。例えば、講義のレポートを読むのは主に担当教諭か指導教官ですが、論文を読むのはその業界に居る人をメインとしてそれ以外の人も含みます。つまり、レポートであれば講義に出てきた固有名詞をそのまま使えますが論文であれば固有名詞に対して注釈が必要になるのです。他にも、取扱説明書を読むのはその製品を購入する全ての人です。その中には理科系に詳しい人など殆どおらず、むしろ何も予備知識のない人が大半です。そうであるなら、書くべき事は機能部分を明確に書くことであり細かい仕様については後ろの方にまとめれば良いのです。これらの「文章を書く前の準備段階」だけについて50ページも費やしており、如何に読み手の存在が大切なのかを大切にしております。その後はパラグラフの構成方法・事実と意見の区別・わかりやすく簡潔な表現について丁寧に記されており、是非現役の学生に実践して頂きたい内容でした。個人的に意識したい事は「はっきりと言い切る事の大切さ」でした。これは空気を読む文化を持つ日本人だからこそ意識するべき事柄だと思います。日本人は同調する事を大切にしているため、自分の意見を主張するときも多少は相手に裁量の余地を残す事で和が乱れる事を防いでいるのです。ですが、理科系では事実がぼかされる事こそが一番の損失であり、相手の意向を汲み取る必要性はありません。あくまで事実について曖昧さを残さず明確に書き切るという姿勢が大切なのです。私が書いているビジュアルノベルのレビューは決してレポートや論文ではありませんので全てがこの本に当てはまるという訳ではありません。それでも、読み手を意識する・分かりやすく明確に書く・はっきり言い切る事はどんな文章にも共通だと思いました。時と場合を考え、適切な文章を心がけたいですね。

 思えば大学院生の時に書いたレポートは、その殆どが赤ペンで完全に直されてました。ですが、自分が伝えたい事や意図を決して壊さない添削でした。文章の書き方を分かっている指導教官に教えて頂いたのも幸運でしたね。
  1. 2017/07/06(木) 20:00:41|
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顔ニモマケズ

 今日は夜勤明け。梅雨らしく雨が降ったり霧雨になったりととにかく湿度が高い1日でした。これから少しずつ仕事の方も忙しくなってきますので、体調管理には注意ですね。

 ついこの前、タイトルで書いている「顔ニモマケズ」という本を読みました。最近読んだ本の中で特に印象的であり、色々と思うところがありましたのでここで感想を書いてみようと思います。

顔ニモマケズ ―どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語 - 水野 敬也

 本書は、著者である水野敬也氏がインタビューを行った9人の方との談話を掲載しております。氏がインタビューを行った9人の方には共通点があります。それは病気により「見た目」が普通の人と違っている事です。顔が左右対称でなかったり、肌色が違っていたり、骨格が歪んでいたり、その姿はひと目で分かるものでした。見た目というものは自分が自分である事の最も大きなファクターだと思います。それは顔だけではなく、身長・体重・太っている・痩せている・顔のシワ1つ・白髪1本まで何でもです。特に本書でインタビューを受けた9人の方は見た目に大きな特徴が有り、大変苦悩された事が書かれておりました。そして現在になっても自分の見た目と向き合いながら、それでも人生を楽しく過ごしている。そんな姿をありのままに描いております。

 この本を読まれた方は何故この本を手にとったのでしょうか?恐らく自分の中に悩みや劣等感があって、それを解決する方法を見つけようと思ったのではないでしょうか?最後まで読み終わって、この本に登場する9人の方も私達も本質は同じなんだなと思いました。見た目が違う、それは誰もが同じです。多かれ少なかれ、他人の姿に憧れを抱き同時に劣等感を抱いていると思います。ですが、自分の顔を変えるなんてそう簡単に出来るものではありません。整形手術を施してもいつまでも理想の姿を保つことは出来ません。どうしても変えられないものはある、であるならばそれについて悩む事に意味はないのではないでしょうか?今の自分に何が出来るのか。今の自分は何がしたいのか。この本に登場する9人の方も、同じ事を語っておりました。それは自分の見た目への劣等感を受け入れた証、だからこそ9人の方が輝いて見えたのだと思います。

 この本には水野敬也氏と9人の方との談話が掲載されております。そしてその後に取材後記と談話の中で学んだことが書かれております。何よりも、9人の方の写真がたくさん掲載されております。この本から何を感じるかは、あなた次第です。それでも、この本を手にとった時の気持ちと理由を忘れないで下さい。何も考えずに読まないで下さい。そうすれば、必ず何か心に思う事があると思います。
  1. 2017/06/13(火) 18:17:10|
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金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

 今日は普通の日勤。今週は珍しく夜勤が1日もありませんでした。この暇があるうちに1ヶ月先くらいまでの書類をチマチマと作ってました。これで暫くは夜勤が終わってもすぐ帰れる!

 今回は本の感想を書こうと思います。GW中に帰省していた途中の電車内で読んでました。

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント - ロバート・キヨサキ
全世界で1,000万部以上読まれているロバート・キヨサキ氏「金持ち父さん貧乏父さんシリーズ」の一冊です。私が過去に同じ著者の金持ち父さん貧乏父さんを読み、それを勧めてくれた知り合いの方が次に読んで欲しいと差し出されたのがこの金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラントです。お金に関する哲学を書いた1冊目から更に踏み込んだ内容になっており、お金の出入りの違いがどのような心持ちに基づいているのか書いてありました。キャッシュフロー・クワドラントとは著者が提唱した概念であり、収入のあり方を4つのグループに分類してカテゴライズしたものです。4つの概念とはE・S・B・Iの事であり、それぞれemployee(従業員)self-employee(自営業者)business owner(ビジネスオーナー)investor(投資家)を意味します。人間は必ずこのどれかに属して収入を得ており、それぞれでお金に対する考え方が違っているのです。多くの人が属しているのはEだと思います。いわゆるサラリーマンですね。S開業医個人弁護士でしょうか。そしてこの本が一つ目標にしているのはBやIになる事です。4つの概念で、E及びSとB及びIで明確に線を引く事が出来ます。それは自分が働くかそうでないかです。Bはビジネスオーナーですので働くのは従業員とシステムです。Iお金がお金を呼ぶ状態ですね。金持ち父さんシリーズでは、自由な時間を裕福度として捉えている傾向にあります。もちろん人によって働き方やお金の得方は様々ですし幸福の形は様々です。だからこそ、圧倒的にEやSの人が多い現代社会でBやIという生き方を考えてみる切っ掛けになると思います。この本では、E・S・B・Iそれぞれに属している人の考え方や概念についても触れております。そして多くの人はEやSに共感するのです。だからこそ、BやIを知った時に新たに見えるものがあるのだと思います。もしあなたの周りにBやIで生計を立てている人がいたら、是非話を聞いてみるのが良いと思います。この本では、周りの人の話を聞くことの大切さも書いております。EやSの人が、独学でBやIになるのは非常に困難ですからね。目まぐるしく変化する現代だからこそ読んでみて欲しい1冊だと思いました。

 前にキャッシュフローゲームというボードゲームで遊んだという記事も書きましたが、まさにこれがEやSの人がBやIになる事のシミュレーションでした。流石、同じ作者が考案したゲームだと思いました。
  1. 2017/05/12(金) 20:52:25|
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<新板>日本語の作文技術

 今日は夜勤明け。昨日はニュースで春の嵐と言ってましたが、その通りで雨も風も強い夜勤でした。本当は、こういう日は夜勤なんてしない方が良いんですけどね。それでもやらなければいけない時があるんですよね。

 最近読んだ本で印象に残った1冊を紹介しようと思います。最近私が定期的に読んでいる日本語について書かれている本の1冊です。

<新板>日本語の作文技術 - 本多勝一
 2015年に朝日文庫で発売された新書です。その名の通り日本語で作文を書く際に求められる技術について書かれております。タイトルに<新板>と書いてあります通り、元々は1976年に朝日新聞社で発表されたものであり非常に長い歴史がある1冊です。私の知り合いの方の愛読書であり、その方のススメで自分も読んでみる事にしました。過去に日本語練習帳という本を読んだ時にも書きましたが、私はレビューサイトを運営している身でありながら国語が苦手です。その為良い文章、正しい文章というものについてしっかりと勉強しなければいけないと思っておりました。日本語練習帳で文章に対してどのような姿勢で臨めば良いかについて充分学ぶことが出来ましたが、この本を読むことで更に作文に特化した技術や知識を会得できたと思っております。

 この本の目的はただ1つ、読む側にとってわかりやすい文章をかくことを身に付ける事です。そのシンプルな目的達成の為に、幾つかのテーマを上げて作文の書き方を記しております。具体的には修飾する側とされる側、修飾の順序、句読点のうちかた、漢字とカナの心理、助詞の使い方、段落、無神経な文章、リズムと文体となっております。明確な日本語のルールからニュアンス的な部分まで、非常に多くの引用を上げながら独自の論を展開しております。個人的に印象深かったのは漢字とカナの心理でした。例えば、私は「~する事」の「事」とか「~する為」の「為」って必ず漢字にしなければいけないと思ってました。ですが、時には漢字にすることで読みにくくなったり煩わしく感じてしまう場面もあります。そういう時は漢字にしなくてもいいとこの本で入っているのです。非常に驚きでした。絶対に漢字にしなければいけないと思ってました。あくまで大切なのは読む側にとってわかりやすい文章であるかという事です。凝り固まった常識に囚われていたのだなと思いました。それ以外でも日本語のルールに則りつつもわかりやすい文章である事を大切にしておりました。何度も読んでみて、是非自分の中でも応用させていきたいと思いました。

 本当、言葉に書いている本って著者のセンスといいますか性格がよりにじみ出るなと思っております。言葉に正解はありません。それでも自分の考えを正解に思わせる論述と引用には、誰もが納得せざるを得ない事と思います。
  1. 2017/04/18(火) 18:40:20|
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海の見える理髪店

 今日は普通の日勤。3月ももう終わろうとしているのに何でこんなに寒いんですかね。昨日とか今日みたいな日の夜勤が一番きついんですよね。気温そのものよりも風と雨、これが体温を奪っていく。

 自分は基本的に何もないときはビジュアルノベル読んでいるんですけど、普通の小説で有名どころや話題作は押さえておきたいっていう気持ちは常に持っております。そんな自分ですのでやや遅くなりましたけどこちらの本を読んでみました。

海の見える理髪店 - 荻原浩
2016年3月30日に第1刷が発行された荻原浩の小説です。第155回直木賞の受賞作品であり、爽やかな雰囲気のタイトルと表紙とは裏腹に家族の後悔を描いた物語という事でどんな世界が広がっているのか楽しみに読み始めました。私は殆ど本を読んできませんでしたが、荻原浩の名前は知っておりました。私が宇都宮に住んでいた時によく東北新幹線に乗って東京に出ていたのですが、その時に読んでいたJR東日本の車内誌であるトランヴェール冒頭のエッセイを書いておりました。スっと心に入ってくるテキスト、自然と情景が浮かぶ擬音と比喩の使い方に毎月楽しみにしていたのを思い出します。今回直木賞を受賞した海の見える理髪店は、全部で6つの短編が収録されております。それぞれが40ページ程度で、20分もあれば各話読む事が出来ます。どの作品も扱っている題材は家族、そして表現しているテーマは後悔でした。6つの短編を通して、様々な家族の形を表現しておりました。ある時は父と息子、ある時は母と娘、またある時は夫と妻、そのどれもがありふれたものであり真新しいものはありませんでした。そして描かれるテーマは後悔、これもまた誰もが経験しているものでした。あの時あんな事言わなかったら、あの時もう少し勇気を出していたら、あの時意地を張らなかったら、そんな自分自身に対する後悔と、それを噛み締めて乗り越えていく登場人物たちの姿が描かれておりました。テキストは風景の描写を丁寧に描くことで場面場面の姿が見えるように想像できるものです。その中で自然体の会話が色を付けてくれます。だからこそ、フィクションであるにも関わらず何故か自分の事のように思えてしまうんですね。もちろん私は結婚しておりませんしこの作品の人物のような重い経験もありません。それでも身近に感じてしまうのが不思議ですね。個人的には「成人式」という作品が一番心に残りました。交通事故で娘を失った夫婦の決断と行動、その姿に電車の中にも関わらず目が潤んでしまいましたね。どの作品も劇的な展開や山あり谷ありのシナリオではありません。空気のように流れていくテキスト。それなのに心にいつまでも残り続ける。ああ、これが荻原浩氏の文章なんだなと思いました。誰にも読んで欲しいです。必ず心に留めておきたい物語に出会えると思います。

 直木賞は大衆小説作品に与えられる文学賞との事です。その名の通り、普通に生きる人にこそ共感され心に残る作品だと思います。後悔という目を背けたくなるものにも関わらず読み進んでします、これが直木賞の決め手なのかなと思いました。
  1. 2017/03/27(月) 23:11:11|
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科学コミュニケーション-理科の<考え方>をひらく

 今日は何もない休み。平日の休みですのでDDRやってました。ちょっと極端な譜面傾向の曲をやってましたので既に筋肉痛の症状が出てますね。明日は夜勤ですけどちょっと大変そうです。

 最近読んだ本で面白かった一冊を紹介しようと思います。私のように学生時代に理系で生きてきた人間には是非読んでもらいたい一冊です。

科学コミュニケーション-理科の<考え方>をひらく - 岸田一隆
2011年に平凡社新書で発売された新書です。この本を読んだ理由は、自分の専門分野の話を専門外の人にどうやって伝える事が出来るかのヒントがあるかと思った事です。私は大学大学院と物理学を専攻しておりました。恐らく一般の人は物理学という言葉なんて聞くだけで毛嫌いするかと思います。それだけ取っ付きにくい学問ですし、何よりも数学の知識が高度ですので単純に理解が難しいのです。実際私が大学大学院で何をやってきたかなんて、家族にすらちゃんと説明出来てませんからね。ですが、私たちが生きているこの世界は物理法則で成り立っておりますしスマホやパソコンといった機器も全て物理学が元になって作られております。決して物理学とは無縁ではないんですね。この本はそんな理系の人間と文系の人間をどのように結びつけるか、もっと言えば相手が興味を持っていない事柄に対してどうやって興味を持ってもらうかについて書かれておりました。内容は幾つかの章に分かれているのですが、大別して「人間」について書かれている章と「科学」について書かれている章がありました。人間というものは共感性の強い動物であり、例え合理的では無くても社会のあり方を見てその都度自分が正しいと思った判断を下すものだそうです。それは数式で記述された科学のあり方とは明らかに違うものであり、そうした合理性の違いが科学との距離感に繋がっております。とまあこのようにそもそも何故科学を毛嫌いするかという点について人間学を交えて説明しておりますので凄く説得力があります。更に人間の進化論や欧米と日本の文化的違いにも触れており、科学の話というよりも人間の話が印象に残りました。では肝心のどうやって科学に興味を持っていない人に科学に触れてもらうかについてですが、これについては明確に「こうだ!」という答えはありませんでした。まだまだ科学によるコミュニケーションは現代社会の課題のようです。それでも意識として書いてあるのが、理系の人は文系の人間に対して「科学は面白い」という態度を取らない事、文系の人は科学に対して目を閉じない事でした。相手の立場に立って触れてみようという事ですね。科学にのみならず様々な分野に応用できそうな内容でした。

 私も時々Newtonという科学雑誌を買っておりますが、ビジュアルに特化しキャッチーな題材を扱っておりますので文系の方にもとっつき易い内容だと思っております。私は物理学専門であり他の分野に対しては文系のそれと同じですが、そんな私でも他の分野に楽しく触れることが出来ております。是非こちらも読んでみて欲しいですね。
  1. 2017/02/28(火) 23:51:03|
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ゼロの使い魔

 今日は何もない休み。割と何もしないでグダっと過ごしてしまった気がします。というよりも、タイトルにありますゼロの使い魔シリーズの最終巻である「ゼロの使い魔22 ゼロの神話」を読み終わって余韻に浸っていました。

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ゼロの使い魔 - ヤマグチノボル

 私、ゼロの使い魔シリーズが大好きなんです。本当に好きなんです。初めてゼロの使い魔シリーズに出会ったのはアニメの第1期でした。異世界ファンタジーであり、メインヒロインであるルイズ典型的なツンデレ釘宮理恵のボイスは当時多くのファンを生み出しました。あの頃は本当に釘宮理恵が流行ってましたね。自分も大学生だった事もあり友達と一緒に文字通りアニメに釘付けだった記憶があります。その後間をおかず第2期が放送されたのですが、この頃からシナリオ展開が速くなり始め徐々に原作を読まなければ細部まで分からなくなっておりました。その為ようやく重い腰を上げ、ゼロの使い魔シリーズをライトノベルで読もうと決意したのです。

 ライトノベルを読み始めて気がつきました。ゼロの使い魔はルイズのツンデレなんてたった一つの要素でしかない、ハルケギニアを中心とするファンタジー世界の設定とそこで生きる登場人物たちのリアルで真剣な姿が魅力なんだと。ルイズや才人だけではなくどの人物にも好感が持てるのです。そして世界設定の拘りが大変細かいのです。ああこれが本当のゼロの使い魔なんだ。アニメはやっぱり上澄みだけだったんだと気がつきました。その後アニメも第3期第4期と放送されましたが、ライトノベルを知っていると本当にアッサリし過ぎてる事が分かるんですね。やっぱりライトノベルを読み出して良かったと心から思いました。

 そしていよいよクライマックスが近づいてきました。才人とルイズの物語は世界全体を巻き込み、どう終着するのか楽しみにしておりました。ですが皆さんもご存知かと思いますが、著者であるヤマグチノボル氏2013年4月4日にお亡くなりになりました。後に発売された「ゼロの使い魔21 六千年の真実」のあとがきの中で、ヤマグチノボル氏は闘病中もずっとゼロの使い魔の世界観やシナリオについて構想を広げていたと書いておりました。もちろんゼロの使い魔シリーズのみならず様々なシナリオのプロットを考えておりました。本当に残念でなりませんでした。ゼロの使い魔シリーズは完成しないんだなと思いました。ですがヤマグチノボル氏の残されたプロットを元に、昨年の2016年2月25日に5年振りの新刊が発売したのです。内容もこれまでのゼロの使い魔と何ら変わりないものでした。いつもの才人とルイズ、ハルケギニアの人々の姿があったのです。懐かしい気持ちになり、同時にワクワクする気持ちになりました。これまで読んできたゼロの使い魔の思い出が蘇ってきました。

 そして昨日の2016年2月24日についに最終巻である「ゼロの使い魔22 ゼロの神話」が発売されました。今日はずっとこれを読んでおり、合わせて既刊を振り返ってました。最後の最後までワクワクが詰め込まれておりました。それもついに終わってしまいました。一言で言ってすごく楽しかったです。ファンタジーは世界設定の綿密さが面白さを決める、それをゼロの使い魔から教えて頂きました。これで才人とルイズの物語は幕を閉じました。ヤマグチノボル氏が亡き今、こうして物語を終わらせてくれたMF文庫J編集部の皆さんに感謝申し上げます。物語が終わってしまうのはとても寂しいですけど、それを見届けられて本当に良かったです。素敵な物語をありがとうございました。

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 私もそんなにライトノベルは読まない人間ですが、ゼロの使い魔は本当にファンタジーというもののお手本のような作品だと思っております。現実ではない異世界ですので、どれだけ丁寧に描いても不足する事はないんですね。世界観、国、季節、人物、文化、宗教、食事、魔法、その全てがエッセンスでありゼロの使い魔の魅力でした。
  1. 2017/02/25(土) 18:56:38|
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プロフィール

M.M

Author:M.M
HPでビジュアルノベルのレビュー等を公開しております。
第2回のべるちゃんコンテスト審査担当。
第10回同人ゲーム制作勉強会講師担当。
ノベルゲーム部ソムリエ担当。
【ビジュアルノベル】同人多め
【DDR】元DP足紙さま?
【吹奏楽】楽器はTuba

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